建築物環境衛生管理技術者の過去問
第53回(令和5年度(2023年))
給水及び排水の管理 問109

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問題

第53回 建築物環境衛生管理技術者試験 給水及び排水の管理 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

給水設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最小動水圧は、150kPa以上を確保する。
  • 水道法に基づく水質基準における一般細菌の基準値は、1mLの検水で形成される集落数が100以下である。
  • 水道法に基づく水質基準における総トリハロメタンの基準値は、0.1mg/L以下である。
  • 水道法に基づく水質基準における鉛及びその化合物の基準値は、0.05mg/L以下である。
  • 一般水栓における必要水圧は、30kPaである。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題で注目すべきポイントは、水道法に基づく水質基準についてです。

 

・pH値は、5.8以上8.6以下

・色度は5度以下

・濁度は2度以下

・大腸菌は検出されないこと

 

以上を基本とし、その他にも出題されやすい「一般細菌」「鉄」「銅」「鉛」「塩化物イオン」「ホルムアルデヒド」の各数値も押さえておきましょう。

選択肢1. 配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最小動水圧は、150kPa以上を確保する。

正解です。

配水管から給水管に分岐する箇所での配水管の最小動水圧は150kPa以上、最大静水圧は740kPa以下を確保します。

「150kPa以上」というワードだけでも覚えておいてください。

選択肢2. 水道法に基づく水質基準における一般細菌の基準値は、1mLの検水で形成される集落数が100以下である。

正解です。

水道法に基づく水質基準における一般細菌の基準値は、1mLの検水で形成される集落数が100以下です。

選択肢3. 水道法に基づく水質基準における総トリハロメタンの基準値は、0.1mg/L以下である。

正解です。

水道法に基づく水質基準における総トリハロメタンの基準値は、0.1mg/L以下である。

ちなみに総トリハロメタンとは、塩素消毒によって発生する有害物質を指します。

選択肢4. 水道法に基づく水質基準における鉛及びその化合物の基準値は、0.05mg/L以下である。

不正解です。

鉛及びその化合物は毒物であるため、水道法に基づく水質基準におけるの基準値は、0.01mg/L以下です。

選択肢5. 一般水栓における必要水圧は、30kPaである。

正解です。

一般水栓における必要水圧は、30kPaです。

以下、出題されやすい設備と数値の組み合わせとなります。

重要なので、ぜひ併せて覚えてください。

 

小便器洗浄弁の最低必要水圧:70kPa

大便器洗浄弁の最低必要水圧:70kPa

シャワーの最低必要水圧:70kPa

まとめ

給水設備に関する問題では、水質基準について度々問われます。

しかし、水質基準が規定されている項目は全部で50近くもあるため、全てを覚えきるのは余りにも大変です。

比較的出題されやすい項目を優先し、地道に覚えていくことをお勧めします。

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