建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第53回(令和5年度(2023年))
問173 (ねずみ、昆虫等の防除 問173)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第53回(令和5年度(2023年)) 問173(ねずみ、昆虫等の防除 問173) (訂正依頼・報告はこちら)

薬剤とその薬剤を有効成分とする製剤との組合せとして、最も不適当なものは次のうちどれか。
  • イミプロトリン ―――― ゴキブリ用食毒剤
  • イカリジン ―――――― 吸血害虫用忌避剤
  • フェノトリン ――――― 炭酸ガス製剤
  • ジクロルボス ――――― 樹脂蒸散剤
  • トランスフルトリン ―― 常温揮散剤

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この過去問の解説 (1件)

01

正解は、「イミプロトリン ―――― ゴキブリ用食毒剤」です。

 

この問題では殺虫成分と製剤形態の適合性についてです。

薬剤の物理化学的性質と使用目的を正しく把握しているかが試されます。

例えば、イミプロトリンのように接触毒向けの成分を食毒剤に誤って用いると効果が得られず、

衛生管理上の問題につながります。

各殺虫剤の用法とそれに適した剤型(蒸散剤、忌避剤、接触剤など)を理解しておくことは、

適正使用と安全管理の観点から非常に重要です。

選択肢1. イミプロトリン ―――― ゴキブリ用食毒剤

不適当です。イミプロトリンは即効性の接触毒を持つピレスロイド系殺虫剤で、

主にエアゾールに使用されます。

食毒剤には適しません。

選択肢2. イカリジン ―――――― 吸血害虫用忌避剤

正しいです。イカリジンは蚊やマダニなどに有効な忌避剤として使用されており、

DEETの代替品として注目されています。

皮膚に直接使用するタイプで安全性が高いです。

選択肢3. フェノトリン ――――― 炭酸ガス製剤

正しいです。ピレスロイド系であり、フェノトリンは速効性があるため、

炭酸ガスと併用した燻煙剤などに用いらます。

選択肢4. ジクロルボス ――――― 樹脂蒸散剤

正しいです。ジクロルボスは有機リン系で揮発性が高く、

樹脂に封入して徐々に蒸散する製剤(防虫プレート等)に使用されます。

選択肢5. トランスフルトリン ―― 常温揮散剤

正しいです。 トランスフルトリンは低蒸気圧で常温でも揮散性が高く、

蚊取りマットやリキッド式蚊取器などに使われ、

空間に拡散し蚊やハエなどを退避・駆除します。

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