建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問39 (建築物の環境衛生 問19)
問題文
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問題
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問39(建築物の環境衛生 問19) (訂正依頼・報告はこちら)
- ベータ線やアルファ線は粒子線である。
- X線の遮蔽には、鉛の板などを用いる。
- 細胞で放射線感受性が最も高いのはリンパ球である。
- 放射線の健康影響のうち、発がんは確定的影響に分類される。
- 胎児は放射線被ばくに対して高感受性である。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なものは、「放射線の健康影響のうち、発がんは確定的影響に分類される。」です。
この問題は、電離放射線の性質・遮蔽・生体影響の分類という基礎知識を問うものです。
放射線の健康影響は、大きく 「確定的影響(しきい値あり)」 と 「確率的影響(しきい値なし)」 に分類されます。
発がんが確率的影響であることを正確に理解しましょう。
正しいです。アルファ線(ヘリウム原子核)やベータ線(電子または陽電子)は、質量を持つ粒子によって構成される粒子線です。
これに対し、X線やガンマ線は電磁波(波動性)です。
粒子線はより危険と理解しましょう。
正しいです。X線やガンマ線は透過力が強いため、高密度の鉛(Pb)やコンクリートなどの遮蔽材が必要とされます。
医療現場でも鉛エプロンが使われます。
余談ですが、鉛は低融点で加工が容易です。釣り具屋で購入して遮蔽剤を作る強者もいます。
正しいです。リンパ球は放射線に対する感受性が非常に高い細胞の一つで、被ばくによって早期に影響が現れることで知られています。
早期に細胞の減少が見られる代表的細胞です。がんの早期発見もリンパです。
不適当です。放射線の健康影響には「確定的影響」と「確率的影響」があります。
確定的影響は、白内障や皮膚障害などで、ある線量以上で必ず発生する影響です。
確率的影響は、がん、遺伝的影響の病気などで、線量に比例して発生確率が高まるものです。
発がんは確率的影響に分類されます。これは、放射線を浴びるほど発がんの可能性(確率)が高くなり、しきい値がないとされています。
正しいです。胎児は細胞分裂が活発なため、放射線に対する感受性が非常に高いです。発
育異常や知能低下、死亡などのリスクがあるため、妊娠中の被ばくは特に注意が必要です。
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