建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問41 (建築物の環境衛生 問21)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問41(建築物の環境衛生 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

ヒトと水に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 身体全体の水分の収支として、尿や汗などにより排出した水分を補うのは、飲料による水分、食物中に含まれる水分、そして体内で生ずる代謝水である。
  • 体重の1%以上の水分の欠乏があると喉の渇きが出現する。
  • ヒトは、食料がなくても飲料水があれば数十日生きることができる。
  • 成人のヒトにおいて、体重の約2/3は水分からなる。
  • 体内では細胞内液より細胞外液の方が多い。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは、「体内では細胞内液より細胞外液の方が多い。」です。

この問題は、ヒトの体内の水分量に関するもので、基本的な生理知識が問われます。

「細胞内液より細胞外液の方が多い」という記述は正反対であるため、注意しましょう。

選択肢1. 身体全体の水分の収支として、尿や汗などにより排出した水分を補うのは、飲料による水分、食物中に含まれる水分、そして体内で生ずる代謝水である。

正しいです。体内の水分収支は、排出(尿、汗、呼気など)と摂取(飲料水、食物中の水分、代謝水など)によって保たれています。代謝水とは、栄養素が体内で代謝される際に生じる水分のことです。

選択肢2. 体重の1%以上の水分の欠乏があると喉の渇きが出現する。

正しいです。体重の約1%の水分を失うと喉の渇きを感じ始めます。これは脱水の初期段階であり、水分補給のサインとなります。

特に夏場は熱中症に気をつけなくてはなりませんので塩分もいっしょに摂りましょう。

選択肢3. ヒトは、食料がなくても飲料水があれば数十日生きることができる。

正しいです。食物がなくても、飲料水があれば、数週間〜数十日生き延びることが可能ですが、環境要因(温度・湿度など)により異なります。

ただし個人差があるので気をつけましょう。

災害時に備えておく飲料水も、これが元になっています。

選択肢4. 成人のヒトにおいて、体重の約2/3は水分からなる。

正しいです。成人の体重の約60%(=約2/3)は水分で構成されています。ただし、性別や年齢によりやや異なります。

赤ちゃんは70~80%あるのに比べ、高齢者は約50%にまで減ります。

お肌の張りがなくなるのはこれが原因です。

選択肢5. 体内では細胞内液より細胞外液の方が多い。

誤りです。体内の水分は、体重の60%で主に水と電解質で組成されています。そのうち40%は細胞内液として、

20%は細胞外液として分布しており、さらに細胞外液の15%が間質液に、5%が血液(血漿)に存在します。

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