建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問73 (空気環境の調整 問28)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問73(空気環境の調整 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

空気浄化装置に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 空気浄化装置が除去対象とする空気中の汚染物質は、粉じんと有害ガスである。
  • パネル型エアフィルタは、外気用又は高性能なフィルタに対するプレフィルタとして用いられる。
  • 電気集じん器は、高圧電界による荷電及び吸引・吸着によって粉じんを捕集・除去する。
  • 自動巻取り型エアフィルタのろ材には、合成繊維不織布などが使用されている。
  • HEPAフィルタは、有害ガスを化学吸着で捕集するための専用のフィルタである。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは「HEPAフィルタは、有害ガスを化学吸着で捕集するための専用のフィルタである。」です。

 

この問題は、空気浄化装置の用途と構造に関する正しい知識が求められます。

空気中の汚染物質の除去方式や装置の種類、使用目的を理解していることが求められます。

浄化対象物質とフィルタの種類の対応関係を正確に理解して、実務に直結させましょう。

選択肢1. 空気浄化装置が除去対象とする空気中の汚染物質は、粉じんと有害ガスである。

正しいです。空気浄化装置は、粉じん(微粒子)や有害ガス(VOCなど)を除去するためのものです。

選択肢2. パネル型エアフィルタは、外気用又は高性能なフィルタに対するプレフィルタとして用いられる。

正しいです。パネル型は比較的粗い粒子を捕集し、主フィルタの負担を軽減する役割を果たします。

選択肢3. 電気集じん器は、高圧電界による荷電及び吸引・吸着によって粉じんを捕集・除去する。

正しいです。電気集じん器は、荷電電極で微粒子に電荷を与え、集じん電極で吸着・除去します。高効率な微粒子除去が可能です。

選択肢4. 自動巻取り型エアフィルタのろ材には、合成繊維不織布などが使用されている。

正しいです。自動巻取り型エアフィルタは、汚れたろ材を自動で巻き取って新しいろ材面を露出させるもので、合成繊維が一般的です。

選択肢5. HEPAフィルタは、有害ガスを化学吸着で捕集するための専用のフィルタである。

誤りです。HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタは、

微粒子(粉じん)を機械的に捕集するためのフィルタであり、

有害ガス(化学物質や臭気など)には効果がありません。

有害ガスの除去には活性炭フィルタや化学吸着フィルタが使用されます。

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