建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問76 (空気環境の調整 問31)

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問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問76(空気環境の調整 問31) (訂正依頼・報告はこちら)

換気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 全熱交換器は、導入外気と排気の間で熱交換を行い、外気負荷軽減による省エネルギーを図る装置である。
  • 外気処理空調機は、居室に必要な導入外気に対する温湿度調整・空気浄化等の処理を専用に行う装置である。
  • 建築基準法施行令では、住宅等の居室のシックハウス対策として、機械換気設備を用いる場合の必要換気量は、換気回数で0.3回/h以上と規定されている。
  • 便所、浴室では、換気設備が単独で設置されることが多い。
  • 建築物衛生法における空気調和設備を設けている特定建築物の空気環境の管理基準では、一酸化炭素の含有率は、6ppm以下とされている。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは、「建築基準法施行令では、住宅等の居室のシックハウス対策として、

機械換気設備を用いる場合の必要換気量は、換気回数で0.3回/h以上と規定されている。」

です。

 

この問題では、換気設備とその法的基準、機能や使用目的に関するものです。

各選択肢の内容が法令や実務と合致しているかを見極める必要があります。

換気に関する規定は、シックハウス症候群対策やエネルギー効率、衛生管理において重要であり、

設備管理者として正確な法令知識が求められます。換気設備の種類と目的を理解することも、ビル管理の基本的な知識です。

選択肢1. 全熱交換器は、導入外気と排気の間で熱交換を行い、外気負荷軽減による省エネルギーを図る装置である。

正しいです。全熱交換器は排気と外気の間で熱と湿気の両方を交換し、室内の温湿度を安定させて空調負荷を軽減し、省エネ効果が高いです。

選択肢2. 外気処理空調機は、居室に必要な導入外気に対する温湿度調整・空気浄化等の処理を専用に行う装置である。

正しいです。外気処理空調機は、外気のみを対象にして冷暖房、加湿・除湿、ろ過処理を行うもので、

病院や大規模施設などで使用されます。

選択肢3. 建築基準法施行令では、住宅等の居室のシックハウス対策として、機械換気設備を用いる場合の必要換気量は、換気回数で0.3回/h以上と規定されている。

不適当です。正しくは「0.5回/h以上」です。住宅のシックハウス対策として、

機械換気により室内空気を1時間に0.5回(2時間に1回)以上入れ替えることが義務づけられています。

選択肢4. 便所、浴室では、換気設備が単独で設置されることが多い。

正しいです。便所や浴室は、湿気や臭気の発生が多いため、これらの空間には独立した換気設備が必要であり、

単独で設置されるのが一般的です。

選択肢5. 建築物衛生法における空気調和設備を設けている特定建築物の空気環境の管理基準では、一酸化炭素の含有率は、6ppm以下とされている。

正しいです。建「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)」では、

CO(一酸化炭素)濃度の基準を6ppm以下と定めています。

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