建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士) 過去問
第54回(令和6年度(2024年))
問78 (空気環境の調整 問33)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 第54回(令和6年度(2024年)) 問78(空気環境の調整 問33) (訂正依頼・報告はこちら)

室内空気環境の測定に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 微生物の測定には、ATP(アデノシン三リン酸)法がある。
  • ダニアレルゲンの測定には、酵素免疫測定法がある。
  • オゾンの測定には、検知管法がある。
  • ラドンガスの測定には、シンチレーションカウンタを用いる方法がある。
  • アスベストの測定には、紫外線吸収スペクトル分析法がある。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なものは、「アスベストの測定には、紫外線吸収スペクトル分析法がある。」

です。

 

この問題は、室内空気環境における各種有害物質の測定方法に関するものです。

それぞれの物質に適した測定技術を理解しているかが問われます。

空気環境管理では、測定対象に応じた正しい分析手法を選定する知識が不可欠であり、

日常業務での誤判断を防ぐためにも重要なポイントです。

選択肢1. 微生物の測定には、ATP(アデノシン三リン酸)法がある。

正しいです。ATPは生物が持つエネルギー物質であり、ATP法は微生物の存在量を測定するために使われる、

迅速な応答のバイオルミネッセンス法です。食品・医療・環境衛生の分野でも広く用いられています。

選択肢2. ダニアレルゲンの測定には、酵素免疫測定法がある。

正しいです。ダニアレルゲンは、主に酵素免疫測定法(ELISA法)により測定されます。

この方法は抗体と抗原の反応を利用して高感度にアレルゲンを検出できるものです。

選択肢3. オゾンの測定には、検知管法がある。

正しいです。オゾン濃度は、検知管法でも測定可能です。検知管内の試薬がオゾンと反応して色が変わることで定量できて、

比較的簡便で現場でも多く使用されます。

選択肢4. ラドンガスの測定には、シンチレーションカウンタを用いる方法がある。

正しいです。ラドンは放射性ガスであり、その放射線をシンチレーションカウンタ(蛍光物質により放射線を検出)で、

測定する方法が一般的です。

感度が高く、精度の高い測定が可能になります。

選択肢5. アスベストの測定には、紫外線吸収スペクトル分析法がある。

不適当です。アスベスト(石綿)の測定には、位相差顕微鏡法や透過型電子顕微鏡法(TEM)、X線回折法(XRD)などが用いられます。

紫外線吸収スペクトル分析法は繊維の定性・定量には不向きです。

参考になった数3