第三種電気主任技術者の過去問
平成27年度(2015年)
電力 問23
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成27年度(2015年) 電力 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
水力発電所の理論水力Pは位置エネルギーの式からP=pgQHと表される。ここでH[m]は有効落差、Q[m3/s]は流量、gは重力加速度=9.8m/s2、pは水の密度=1000kg/m3である。以下に理論水力Pの単位を検証することとする。なお、Paは「パスカル」、Nは「ニュートン」、Wは「ワット」、Jは「ジュール」である。
P=pgQHの単位はp、g、Q、Hの単位の積であるから、kg/m3・m/s2・m3/s・mとなる。これを変形すると、( ア )・m/sとなるが、( ア )は力の単位( イ )と等しい。すなわちP=pgQHの単位は( イ )・m/sとなる。ここで( イ )・mは仕事(エネルギー)の単位である( ウ )と等しいことからP=pgQHの単位は( ウ )/sと表せ、これは仕事率(動力)の単位である( エ )と等しい。ゆえに、理論水力P=pgQHの単位は( エ )となるが、重力加速度g=9.8m/s2と水の密度p=1000kg/m3の数値9.8と1000を考慮するとP=9.8QH[( オ )]と表せる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
P=pgQHの単位はp、g、Q、Hの単位の積であるから、kg/m3・m/s2・m3/s・mとなる。これを変形すると、( ア )・m/sとなるが、( ア )は力の単位( イ )と等しい。すなわちP=pgQHの単位は( イ )・m/sとなる。ここで( イ )・mは仕事(エネルギー)の単位である( ウ )と等しいことからP=pgQHの単位は( ウ )/sと表せ、これは仕事率(動力)の単位である( エ )と等しい。ゆえに、理論水力P=pgQHの単位は( エ )となるが、重力加速度g=9.8m/s2と水の密度p=1000kg/m3の数値9.8と1000を考慮するとP=9.8QH[( オ )]と表せる。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
- (ア)kg・m (イ)Pa (ウ)W (エ)J (オ)kJ
- (ア)kg・m/s2 (イ)Pa (ウ)J (エ)W (オ)kW
- (ア)kg・m (イ)N (ウ)J (エ)W (オ)kW
- (ア)kg・m/s2 (イ)N (ウ)W (エ)J (オ)kJ
- (ア)kg・m/s2 (イ)N (ウ)J (エ)W (オ)kW
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この過去問の解説 (3件)
01
(ア)
P=pgQHの単位はp、g、Q、Hの単位の積です。問題文中にある、単位の式、kg/m3・m/s2・m3/s・mを変形すると、「kg・m/s2」・m/s と導くことが出来ます
(イ)
kg・m/s2は力の単位「N」と等しくなります。
これは、運動方程式
F[N] = m[kg] a[m/s2]
の単位を整理して
「N」=「kg・m/s2」
と求めることが出来ます。
(ウ)
N・mは仕事(エネルギー)の単位である「J」と等しくなります。
(エ)
従って、P=pgQHの単位はJ/sと表せ、これは仕事率(動力)の単位である「W」と等しくなります。
(オ)
ゆえに、理論水力P=pgQHの単位はWとなりますが、重力加速度g=9.8m/s2と水の密度p=1000kg/m3の数値9.8と1000を考慮するとP=9.8QH「kW」と表せます。
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02
(ア)kg/m3・m/s2・m3/s・m
=kg/m3・m/s2・m3・m/s
=【kg・m/s2】・m/s
(イ)力の単位は、ニュートン【N】と同じになります。
(ウ)N・mは、仕事(エネルギー)の単位である、ジュール【J】となります。
(エ)理論水力P=pgQHの単位は、ワット【W】となります。
(オ)P=9.8QHの単位は、キロワット【kW】となります。
こちらが正解です。
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03
kg/m^3×m/s^2×m^3/s×m=kg・m/s^2×m/s
よって2、4、5に絞られます。
導出したkg・m/s^2は力の単位 N と等しくなります。
ちなみにPaの単位はN/m^2=kg/ms^2であり、単位面積あたりの N です。
これで4と5に絞られます。
あとは単位時間 s あたりの仕事 J が仕事率 W であることを知っていれば正解が5であることがわかります。
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