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第三種電気主任技術者の過去問 平成28年度(2016年) 電力 問32

問題

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地中送電線路の故障点位置標定に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
   1 .
マーレーループ法は、並行する健全相と故障相の2本のケーブルにおける一方の導体端部間にマーレーループ装置を接続し、他方の導体端部間を短絡してブリッジ回路を構成することで、ブリッジ回路の平衡条件から故障点を標定する方法である。
   2 .
パルスレーダ法は、故障相のケーブルにおける健全部と故障点でのサージインピーダンスの違いを利用して、故障相のケーブルの一端からパルス電圧を入力し、同位置で故障点からの反射パルスが返ってくる時間を測定することで故障点を標定する方法である。
   3 .
静電容量測定法は、ケーブルの静電容量と長さが比例することを利用し、健全相と故障相のケーブルの静電容量をそれぞれ測定することで故障点を標定する方法である。
   4 .
測定原理から、マーレーループ法は地絡事故に、静電容量測定法は断線事故に、パルスレーダ法は地絡事故と断線事故の双方に適用可能である。
   5 .
各故障点位置標定法での測定回路で得た測定値に加えて、マーレーループ法では単位長さ当たりのケーブルの導体抵抗が、静電容量測定法ではケーブルのこう長が、パルスレーダ法ではケーブル中のパルス電圧の伝搬速度がそれぞれ与えられれば、故障点の位置標定ができる。
( 第三種 電気主任技術者試験 平成28年度(2016年) 電力 問32 )
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この過去問の解説 (2件)

4
1.正しい
マーレーループ法は、ホイートストンブリッジの変形で、その原理を利用して故障点位置(地絡位置)の標定を行います。主に地絡事故が発生したときに用いられます。断線故障の場合は使用できません。
並行する健全相(故障していないケーブル)と故障相(絶縁破壊等を起こして故障したケーブル)の2本のケーブルを相手端でショート(短絡)させてループを作り、ループと反対側手元の導体端部間にマーレーループ装置を接続してブリッジ回路を構成します。
故障したケーブルのどこかで地絡が発生していると、その地絡位置で漏れ電流が流れます。故障していないケーブル側手元から地絡点までの抵抗と、故障したケーブル側手元から地絡点までの抵抗の比をマーレーループ装置で測定し、地絡点を評定します。

2.正しい
パルスレーダ法は、故障相のケーブル(絶縁破壊等を起こして故障したケーブル)の一端から繰り返しパルス電圧を印加し、故障点でのインピーダンスの変化によって反射してくるパルス電圧の往復伝搬時間を測定することで故障点を評定します。地絡事故、断線故障のどちらが発生したときにも利用可能です。

3.正しい
静電容量測定法は、ケーブルの静電容量が長さに比例することを利用し、健全相(故障していないケーブル)と故障相(絶縁破壊等を起こして故障したケーブル)のケーブルの静電容量をそれぞれ測定することで故障点を標定します。主に断線故障が発生したときに用いられます。

4.正しい
マーレーループ法は、地絡事故による電流のアンバランスを測定しますので、地絡事故が発生したときに用いられます。
静電容量測定法は、静電容量を測定することで断線位置までのケーブル長さを評定しますので、断線事故が発生したときに用いられます。
パルスレーダ法は、反射パルスの伝搬時間から線路インピーダンスの変化点までの距離を測定しますので、インピーダンスの変化が生じる、地絡事故と断線事故のどちらにも適用可能です。

5.誤り
マーレーループ法は、故障していないケーブル側手元から地絡点までの抵抗と、故障したケーブル側手元から地絡点までの抵抗の比をマーレーループ装置で測定し、地絡点を評定します。従いまして、「単位長さ当たりのケーブルの導体抵抗」ではなく、「ケーブルのこう長」(電線の2点間距離)が必要になります。
静電容量測定法ではケーブルのこう長が、パルスレーダ法ではケーブル中のパルス電圧の伝搬速度がそれぞれ与えられれば、故障点の位置標定ができます。

付箋メモを残すことが出来ます。
-1
1.
記述に誤りはありません。
マーレーループ法は、ブリッジ回路の平衡を利用した検査方法です。


2.
記述に誤りはありません。
パルスレーダー法は、入射したパルスが反射して戻ってくる時間を利用した検査方法です。


3.
記述に誤りはありません。
静電容量法は、ケーブルの静電容量を測定する方法です。


4.
記述に誤りはありません。



5.
マーレーループ法は、ケーブルの太さが均一でないときに抵抗値が必要となります。
これが誤りです。



選択肢は5.です。

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