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第三種電気主任技術者の過去問 平成28年度(2016年) 電力 問40

問題

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図に示すように、発電機、変圧器と公称電圧66kVで運転される送電線からなる系統があるとき、次の問に答えよ。ただし、中性点接地抵抗は図の変圧器のみに設置され、その値は300Ωとする。

A点で三相短絡事故が発生した。このときの三相短絡電流の値[A]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
ただし、発電機の容量は10000kV·A、出力電圧6.6kV、三相短絡時のリアクタンスは自己容量ベースで25%、変圧器容量は10000kV·A、変圧比は6.6kV/66kV、リアクタンスは自己容量ベースで10%、66kV送電線のリアクタンスは、10000kV·Aベースで5%とする。なお、発電機と変圧器間のインピーダンスは無視する。また、発電機、変圧器及び送電線の抵抗は無視するものとする。
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( 第三種 電気主任技術者試験 平成28年度(2016年) 電力 問40 )
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この過去問の解説 (2件)

3
まず、A点での定格電流を求めます。
変圧器の容量が10000[kV・A]、変圧器から出力される二次側電圧が66[kV]です。三相皮相電力を求める式は、

(変圧器の容量)=3×(相電圧)×(線電流)
=3×(線間電圧)/√3×(線電流)
=√3×(線間電圧)×(線電流)

となります。変形して線電流の値を求めると、

(線電流)=(変圧器の容量)/{√3×(線間電圧)}
=10000×10³/(√3×66×10³)
≒87.48A

となります。ここで求めた線電流が定格電流(=定格線電流)になります。

ここで、三相短絡電流を求めるのに、パーセントインピーダンス(%Z)を用います。
発電機、変圧器、送電線、の容量が全て10000[kV・A]となっています。そして、発電機、変圧器、送電線、のリアクタンス(=%Z)は、それぞれ、25%、10%、5%、となっています。
よって、A点から見た電源側の%Zは、単純に足すことができます。

%Z=25+10+5=40

次に三相短絡電流と%Zの式は、以下になります。

%Z=(定格線電流)/(短絡電流)×100

この式を変形して、短絡電流(=三相短絡電流)を求めます。

(短絡電流)=(定格線電流)/%Z×100
=87.48/40×100
=218.7[A]

よって正解は2.となります。

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三相短絡電流(Is)を求める問題は、
パーセントインピーダンス(%Z)を利用します。

%ZとIsの関係式は以下のようになります。

%Z = (Z×In / E) ×100[%] = (In / Is)×100[%]
Z:インピーダンス
E:相電圧
In:定電流


A点から発電機までの総合的な%Zを計算します。
10,000[kV・A]を基準容量とすると
発電機の%Zは、25%
変圧器の%Zは、10%
送電線の%Zは、5%
加算することで、総合的な%Zは40%だと分かります。


Pn = √3×V×In
In = Pn / (√3×V) = 10,000×1000 / (√3×66,000) ≒ 87.58 [A]

Is = (In / %Z)×100
Is = (87.58 / 40)×100 ≒ 218.95

選択肢は2.となります。

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