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第三種電気主任技術者の過去問 平成29年度(2017年) 機械 問44

問題

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界磁に永久磁石を用いた磁束一定の直流機で走行する車があり、上り坂で電動機運転を、下り坂では常に回生制動(直流機が発電機としてブレーキをかける運転)を行い、一定の速度(直流機が一定の回転速度)を保って走行している。
この車の駆動システムでは、直流機の電機子銅損以外の損失は小さく無視できる。電源の正極側電流、直流機内の誘導起電力などに関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
   1 .
上り坂における正極側の電流は、電源から直流機へ向かって流れている。
   2 .
上り坂から下り坂に変わるとき、誘導起電力の方向が反転する。
   3 .
上り坂から下り坂に変わるとき、直流機が発生するトルクの方向が反転する。
   4 .
上り坂から下り坂に変わるとき、電源電圧を下げる制御が行われる。
   5 .
下り坂における正極側の電流は、直流機から電源へ向かって流れている。
( 第三種 電気主任技術者試験 平成29年度(2017年) 機械 問44 )
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この過去問の解説 (2件)

4
(2)が誤りです。
上り坂から下り坂に変わるとき、つまり、電動機運転から発電機運転に代わる時でもこの車は走行し続けているので電機子の回転方向は変わりません。
回転方法が変わらないということは電機子に発生する誘導起電力の方向も変わりません。

(1)上り坂における正極側の電流は、電源から直流機へ向かって流れている。
上り坂では電動機運転を行うので正極側の電流は電源から直流機に向かって流れますので正しいです。

(3)上り坂から下り坂に変わるとき、直流機が発生するトルクの方向が反転する。
上り坂では進行方向にトルクが働き、下り坂では回生制動を行うので進行方向とは逆向きのトルクが発生しますので正しいです。

(4)上り坂から下り坂に変わるとき、電源電圧を下げる制御が行われる。
電動機運転から発電機運転に変わる時、電機子電流の流れる方向を電源→直流機から直流機→電源にするため誘導起電力>電源電圧とする必要があるので正しいです。

(5)下り坂における正極側の電流は、直流機から電源へ向かって流れている。
下り坂では発電機運転を行うので正極側の電流は直流機から電源に向かって流れますので正しいです。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
(2)が誤りです。
上り坂でも下り坂でも車の進行方向は同じなので、
直流機の回転方向は同じです。
界磁に永久磁石を用いた磁束一定の直流機です。
電動機の回転方向が同じです。
フレミングの法則より、誘導起電力の方向は変わりません。

(1)は正しいです。
上り坂では電動機運転を行うと記載してあります。直流機が、電動機運転(モータ)になるので、
正極側の電流は電源から直流機に向かって流れます。

(3)は正しいです。
直流機が発生するトルクの方向は、電流の向きによります。
発電機運転では、電流は直流機から電源に向かって流れます。
この直流機は、上り坂では電動機運転、下り坂では回生制動(発電機運転)を行うので、上り坂と下り坂で電流の向きは反対になります。

(4)は正しいです。
上り坂の電動機運転から下り坂の回生制御(発電機運転)に変わると、電流の向きを反対にします。
電流の向きを反対にするためには、電源電圧を誘導起電力より低く(電源電圧<誘導起電力)しなければいけませんので、電源電圧を下げる制御を行います。

(5)は正しいです。
下り坂では、回生制御で発電機運転になります。
発電機運転では、正極側の電流は、直流機から電源に向かって流れます。
※(3)にも同様の説明をしております。

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