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第三種電気主任技術者の過去問 平成30年度(2018年) 電力 問29

問題

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変圧器の保全・診断に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
   1 .
変圧器の予防保全は、運転の維持と事故の防止を目的としている。
   2 .
油入変圧器の絶縁油の油中ガス分析は内部異常診断に用いられる。
   3 .
部分放電は、絶縁破壊が生じる前ぶれである場合が多いため、異常診断技術として、部分放電測定が用いられることがある。
   4 .
変圧器巻線の絶縁抵抗測定と誘電正接測定は、鉄心材料の経年劣化を把握することを主な目的として実施される。
   5 .
ガスケットの経年劣化に伴う漏油の検出には、目視点検に加え、油面計が活用される。
( 第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 電力 問29 )
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この過去問の解説 (2件)

1
正解は4です。

1 .変圧器の予防保全は、運転の維持と事故の防止を目的としている。→正しいです。
変圧器の予防保全の目的は、劣化度合、余寿命を診断し、未然に事故を防ぐことです。またライフサイクルコストの最適化を行うことも目的としています。

2 .油入変圧器の絶縁油の油中ガス分析は内部異常診断に用いられる。 →正しいです。
変圧器の内部で局部過熱や部分放電が発生すると、絶縁材料と異常部の温度によって特有の分解ガスが発生し、絶縁油中に溶解します。
この溶解ガスを分析することによって、内部異常の有無やその状況を推定することができます。

3 .部分放電は、絶縁破壊が生じる前ぶれである場合が多いため、異常診断技術として、部分放電測定が用いられることがある。 →正しいです。
絶縁不良箇所が生じると発生する部分放電を測定し、事故を未然に防止します。部分放電測定には、一般的に絶縁抵抗測定(メガー)が使用されます。

4 .変圧器巻線の絶縁抵抗測定と誘電正接測定は、鉄心材料の経年劣化を把握することを主な目的として実施される。 →誤りです。
変圧器巻線の絶縁抵抗測定と誘電正接測定は、巻線の経年劣化を把握することを主な目的として実施されます。

5 .ガスケットの経年劣化に伴う漏油の検出には、目視点検に加え、油面計が活用される。→正しいです。
ガスケットが着脱可能部分に間挿されているとき、油面計の指示が適正かどうか及び急激な変化の有無を点検します。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
解答・解説
(1)正しいです。
変圧器の故障は長期で停止しなければならないことが多く、また系統に与える影響が大きいので点検などを行い、予防保全を図ります。

(2)正しいです。
油中ガス分析は絶縁油中に溶解した放電や熱分解などによる分解生成ガスを抽出、分析することで異常の有無と異常の程度を知ることができます。

(3)正しいです。
部分放電は絶縁物中にボイドと呼ばれる空隙が存在するとある電圧で空隙中で放電が発生します。その放電量を観測し、異常診断を行います。

(4)間違いです。
絶縁抵抗測定と誘電正接試験は巻線に対して行う試験です。

(5)正しいです。
ガスケットが劣化していると劣化箇所から油が漏れていきます。なお、ガスケットとはパッキンのようなもので、パッキンとの違いを簡単に説明しますと、パッキンは可動するような部位に用いられ、ガスケットはパイプとパイプのような可動部がないようなところに用いられます。

よって答えは4番となります。

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