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第三種電気主任技術者の過去問 平成30年度(2018年) 電力 問32

問題

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送配電系統における過電圧の特徴に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
   1 .
鉄塔又は架空地線が直撃雷を受けたとき、鉄塔の電位が上昇し、逆フラッシオーバが起きることがある。
   2 .
直撃でなくても電線路の近くに落雷すれば、電磁誘導や静電誘導で雷サージが発生することがある。これを誘導雷と呼ぶ。
   3 .
フェランチ効果によって生じる過電圧は、受電端が開放又は軽負荷のとき、進み電流が線路に流れることによって起こる。この現象は、送電線のこう長が長いほど著しくなる。
   4 .
開閉過電圧は、遮断器や断路器などの開閉操作によって生じる過電圧である。
   5 .
送電線の1線地絡時、健全相に現れる過電圧の大きさは、地絡場所や系統の中性点接地方式に依存する。直接接地方式の場合、非接地方式と比較すると健全相の電圧上昇倍率が低く、地絡電流を小さくすることができる。
( 第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 電力 問32 )
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この過去問の解説 (2件)

3
解答・解説
(1)正しいです。
送電線に直撃雷を受け、アークホーンを通じて鉄塔、大地と流れる場合をフラッシオーバと言います。

(2)正しいです。
問題文の通りです。

(3)正しいです。
問題文の通り、フェランチ効果は進み電流が流れることで受電端電圧が送電端電圧より高くなる現象です。送電線のこう長が長い程、静電容量が増加しますので、進み電流が増加し、受電端電圧も増加します。

(4)正しいです。
問題文の通りです。

(5)間違いです。
直接接地方式は中性線を抵抗などを介さず直接接地していますので送電線1線地絡時の地絡電流は他の方式に比べて大きくなります。健全相の電圧上昇率は低いです。

よって答えは5番となります。

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正解は5です。

1 .鉄塔又は架空地線が直撃雷を受けたとき、鉄塔の電位が上昇し、逆フラッシオーバが起きることがある。→正しいです。
送電系統への雷直撃で、雷電圧が線路導体に侵入する経路は、下記の3経路があります。
 ・空地線の遮蔽が失敗し、電力線が雷の直撃を受けて、電力線から鉄塔にフラッシオーバする。
 ・鉄塔または架空地線が雷撃を受け、鉄塔の電位が著しく上昇し、鉄塔から電力線へ逆フラッシオーバする。
 ・架空地線が雷撃を受け、雷撃電流の波頭部の影響により、鉄塔からの反射波が雷撃点に到達する前に、地線の電位が大きくなり、径間で電力線へ逆フラッシオーバする。
2項目に当てはまるので、正しいです。

2 .直撃でなくても電線路の近くに落雷すれば、電磁誘導や静電誘導で雷サージが発生することがある。これを誘導雷と呼ぶ。→正しいです。
直接の落雷ではなくても近くに落雷があると、雷放電路に流れる電流による電磁界の急変により、送配電線等に誘導された雷サージが発生します。これを誘導雷といいます。

3 .フェランチ効果によって生じる過電圧は、受電端が開放又は軽負荷のとき、進み電流が線路に流れることによって起こる。この現象は、送電線のこう長が長いほど著しくなる。→正しいです。
フェランチ効果とは、大きな容量を持つ高圧送電線や送電ケーブルの受電側で急に負荷を切り離したり、使われていなかった線に負荷を繋いだりしたときに送電線の電圧が上昇する現象をいいます。
送電線や送電ケーブルのキャパシタンスによって、充電電流が流れ電圧上昇が発生します。
電線や送電ケーブルの長さが長いほうが、キャパシタンスは大きくなり、充電電流は大きくなります。

4 .開閉過電圧は、遮断器や断路器などの開閉操作によって生じる過電圧である。→正しいです。
遮断器、断路器等の開閉操作によって、系統のある地点の相と大地間あるいは相間に発生する過電圧のことをいいます。

5 .送電線の1線地絡時、健全相に現れる過電圧の大きさは、地絡場所や系統の中性点接地方式に依存する。直接接地方式の場合、非接地方式と比較すると健全相の電圧上昇倍率が低く、地絡電流を小さくすることができる。→誤りです。
中性点接地方式とは、中性点を直接導体で接地する方式で、1線地絡事故が発生した場合、健全相の対地電圧はほとんど上昇しませんが、事故時の地絡電流が大きくなります。
非接地方式とは、中性点を接地しない方式で、1線地絡事故が発生した場合、健全相の対地電圧が相電圧の√3 倍となりますが、対地静電容量が小さいので、地絡電流が小さくなります。

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