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第三種電気主任技術者の過去問 平成30年度(2018年) 電力 問33

問題

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地中送電線路に使用される各種電力ケーブルに関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
   1 .
OFケーブルは、絶縁体として絶緑紙と絶緑油を組み合わせた油浸紙絶縁ケーブルであり、油通路が不要であるという特徴がある。給油設備を用いて絶縁油に大気圧以上の油圧を加えることでボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保している。
   2 .
POFケーブルは、油浸紙絶縁の線心3条をあらかじめ布設された防食鋼管内に引き入れた後に、絶縁油を高い油圧で充てんしたケーブルである。地盤沈下や外傷に対する強度に優れ、電磁遮蔽効果が高いという特徴がある。
   3 .
CVケーブルは、絶縁体に架橋ポリエチレンを使用したケーブルであり、OFケーブルと比較して絶縁体の誘電率、熱抵抗率が小さく、常時導体最高許容温度が高いため、送電容量の面で有利である。
   4 .
CVTケーブルは、ビニルシースを施した単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形CVケーブルであり、3心共通シース形CVケーブルと比較してケーブルの熱抵抗が小さいため電流容量を大きくできるとともに、ケーブルの接続作業性がよい。
   5 .
OFケーブルやPOFケーブルは、油圧の常時監視によって金属シースや鋼管の欠陥、外傷などに起因する漏油を検知できるので、油圧の異常低下による絶縁破壊事故の未然防止を図ることができる。
( 第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 電力 問33 )
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この過去問の解説 (2件)

2
解答・解説
(1)間違いです。
給油設備を用いて絶縁油を大気圧以上の油圧としているので油通路は必要となります。
絶縁油は粘度が低く、ケーブルの冷却も兼ねています。

(2)正しいです。
POFはパイプ形OFケーブルです。鋼管内の油圧を高くすることで絶縁耐力の向上、冷却による送電容量の増加が可能となっています。また、鋼管ですので外傷にも強いです。

(3)正しいです。
CVケーブルは絶縁体に架橋ポリエチレンという固体を使用したケーブルです。

(4)正しいです。
問題文の通りです。

(5)正しいです。
OFケーブルやPOFケーブルは給油装置により常に大気圧以上の油圧がかかっていますので、漏油による油圧低下を監視することでケーブルの損傷等による絶縁破壊事故を防ぐことが出来ます。

よって答えは1番となります。

付箋メモを残すことが出来ます。
1

正解は1です。

1 .OFケーブルは、絶縁体として絶緑紙と絶緑油を組み合わせた油浸紙絶縁ケーブルであり、油通路が不要であるという特徴がある。給油設備を用いて絶縁油に大気圧以上の油圧を加えることでボイドの発生を抑制して絶縁強度を確保している。 →誤りです。
OFケーブルは、ケーブル内に絶縁油の通路があり、端部にある重力タンクや、圧力タンクなどで油圧を加えて、温度変化による気泡の発生を防止したものです。導体にはクラフト紙の絶縁紙が多層に巻かれていて、絶縁油が充填されています。
よって誤りです。

2 .POFケーブルは、油浸紙絶縁の線心3条をあらかじめ布設された防食鋼管内に引き入れた後に、絶縁油を高い油圧で充てんしたケーブルである。地盤沈下や外傷に対する強度に優れ、電磁遮蔽効果が高いという特徴がある。→正しいです。
高圧の絶縁油を充填した防食鋼管に線心三相3条を収めた構造をしていて、耐絶縁性能に優れいます。また大容量化も可能です。

3 .CVケーブルは、絶縁体に架橋ポリエチレンを使用したケーブルであり、OFケーブルと比較して絶縁体の誘電率、熱抵抗率が小さく、常時導体最高許容温度が高いため、送電容量の面で有利である。→正しいです。
CVケーブルは、導体の周りに絶縁体が施されていて、銅テープやビニルシースなどで覆った構造となっています。
絶縁材料として用いられているのは、架橋ポリエチレンです。
最高許容温度が90℃で、CVケーブルの電流容量を大きくすることが可能です。

4 .CVTケーブルは、ビニルシースを施した単心CVケーブル3条をより合わせたトリプレックス形CVケーブルであり、3心共通シース形CVケーブルと比較してケーブルの熱抵抗が小さいため電流容量を大きくできるとともに、ケーブルの接続作業性がよい。→正しいです。
CVTケーブルは、単線のCVを3本よりあわせたケーブルで、送配電用ケーブルとして使用されます。CVの3芯に比べて、介軽量で許容電流が大きく、放熱性能が若干よく、また端末処理も簡単です。

5 .OFケーブルやPOFケーブルは、油圧の常時監視によって金属シースや鋼管の欠陥、外傷などに起因する漏油を検知できるので、油圧の異常低下による絶縁破壊事故の未然防止を図ることができる。→正しいです。
OFケーブルやPOFケーブルの油圧監視を行うことにより、給油系統の異常の有無や重度を判定することができます。
線路の一給油区間の両端の中間接続部に油圧センサを設置し、油圧を計測した値と、ケーブル1のA相、B相、C相の計測された油圧値から算出し、該算出された相間油圧値を比較することにより異常の有無を判定するできます。

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