第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
電力 問34

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この過去問の解説 (2件)

01

解答・解説

(1)正しいです。

問題文の通りです。

(2)間違いです。

V結線の三相最大出力は√3Pとなり、Δ結線の三相最大出力は3Pとなりますので出力は√3/3となります。

(3)正しいです。

V結線では2台の単相変圧器(合計容量2P)で三相最大√3Pの負荷に供給できますので利用率は√3/2となります。

(4)正しいです。

共用変圧器には単相負荷と三相負荷の両方ほ電流が加わるので専用変圧器より容量が大きくなります。

(5)正しいです。

Δ結線ですと単相変圧器が3台必要ですが、V結線では2台で済むので電柱への設置が1台分少なくて済みます。

よって答えは2番となります。

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02

正解は2です。

1 .単相変圧器2台で三相が得られる。 →正しいです。
V−V結線方式とは定格容量が異なる2台の単相変圧器をV接続したものをいい、同一バンクから単相(電灯)負荷と三相(動力)負荷に電力を供給できる特徴があります。

2 .同一の変圧器2台を使用して三相平衡負荷に供給している場合、Δ結線変圧器と比較して出力は√3/2倍となる。→誤りです。
Δ結線の場合、線管電圧はE、線電流は √3EI なので、出力は √3E×√3I = 3EI となります。
V結線の場合、出力は √3EI となります。
よってΔ結線はV結線と比較すると、√3EI/3EI = √3/3 倍となります。

3 .同一の変圧器2台を使用して三相平衡負荷に供給している場合、変圧器の利用率は√3/2となる。 →正しいです。
利用率は容量に対して、実際に使用している容量の割合のことを指します。変圧器の出力は √3VI となり、変圧器容量は2台で 2VI となります。
よって利用率は √3VI/2VI = √3/2 となります。

4 .電灯動力共用方式の場合、共用変圧器には電灯と動力の電流が加わって流れるため、一般に動力専用変圧器の容量と比較して共用変圧器の容量の方が大きい。 →正しいです。
容量の異なる単相変圧器をV結線し、三相負荷と単相負荷を供給する方式を「共用変圧器」といいます。共用変圧器は、三相負荷のみを供給する専用変圧器よりも容量が大きいです。

5 .単相変圧器を用いたΔ結線方式と比較して、変圧器の電柱への設置が簡素化できる。→正しいです。
同容量単相変圧器2台をV結線し、ワンタンクに収納した三相柱上変圧器があります。

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