第三種電気主任技術者の過去問
平成30年度(2018年)
機械 問64
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問題
第三種 電気主任技術者試験 平成30年度(2018年) 機械 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
一般的な水力発電所の概略構成を図1に、発電機始動から遮断器投入までの順序だけを考慮したシーケンスを図2に示す。図2において、SWは始動スイッチ、GOVはガバナ動作、AVRは自動電圧調整器動作、CBCは遮断器投入指令である。
GOVがオンの状態では、ガイドベーンの操作によって水車の回転速度が所定の時間内に所定の値に自動的に調整される。AVRがオンの状態では、励磁装置の動作によって発電機の出力電圧が所定の時間内に所定の値に自動的に調整される。水車の回転速度及び発電機の出力電圧が所定の値になると、自動的に外部との同期がとれるものとする。
この始動シーケンスについて、次の問に答えよ。なお、シーケンス記号はJISC0617-7(電気用図記号ー第7部:開閉装置、制御装置及び保護装置)に従っている。
始動スイッチをオンさせてから遮断器の投入指令までの時間の値[秒]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。なお、リレーの動作遅れはないものとする。
GOVがオンの状態では、ガイドベーンの操作によって水車の回転速度が所定の時間内に所定の値に自動的に調整される。AVRがオンの状態では、励磁装置の動作によって発電機の出力電圧が所定の時間内に所定の値に自動的に調整される。水車の回転速度及び発電機の出力電圧が所定の値になると、自動的に外部との同期がとれるものとする。
この始動シーケンスについて、次の問に答えよ。なお、シーケンス記号はJISC0617-7(電気用図記号ー第7部:開閉装置、制御装置及び保護装置)に従っている。
始動スイッチをオンさせてから遮断器の投入指令までの時間の値[秒]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。なお、リレーの動作遅れはないものとする。
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- 20
- 30
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この過去問の解説 (2件)
01
【解答】
1、
押しボタンスイッチが押されると、Rが励磁されRの接点がONになります。
2、
TLR1が励磁され(イ)の瞬時動作限時復帰接点がすぐにONとなります。
3、
GOVが励磁され、GOVの接点がONになります。
4、
TLR2が励磁され(ウ)の限時動作瞬時復帰接点が、「20秒後」にONとなります。
5、
AVRが励磁され、AVRの接点がONになります。
6、
TLR3が励磁され、TLR3の限時動作瞬時復帰接点が「10秒後」にONとなります。
7、
CBCが励磁され、遮断機の投入指令がでます。
よって、20+10=30秒後
となります。
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02
TLR1は瞬時動作限時復帰接点であるため、瞬時に導通し、GOVに電流が流れる。
GOVに電流が流れると、TLR2に電流が流れる。TLR2は限時動作瞬時復帰接点である。これはある一定時間で動作し、瞬時に復帰するという意味であるが、動作時間は図より20秒であることがわかる。
TLR2が導通すると、AVRに電流が流れ、TLR3に電流が流れる。図より、TLR3は限時動作瞬時復帰接点であることがわかるので、動作に時間がかかる。その時間は図より10秒である。
上記より、始動スイッチをオンさせてから遮断器の投入指令までの時間の値は、下記の通りとなる。
20[s]+10[s]=30[s]
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