第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
電力 問33

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 電力 問33 (訂正依頼・報告はこちら)

我が国の電カケーブルの布設方式に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解(誤った記述)は4です。

1、直接埋設式は、その名の通り掘削した地面に直接ケーブルを埋設する敷設方式です。直接とはいえケーブル保護のために、トラフなどの防護物にケーブルを入れるのが一般的です。正しい。

2、管路式はあらかじめ埋設した管路に後からケーブルを入れて敷設する方式です。マンホール間でケーブルを管内に納めるための作業を行います。正しい。

3、暗渠式は地中にカルバートと呼ばれる地中溝を埋設し、その中に管路やケーブルラックを敷設する方式です。

電気だけでなくガスなど他のインフラも敷設でき、目視による点検もできるので引き込むインフラが多い時によく用いられます。正しい。

4、直接埋設式は1で説明したように、防護物の中にケーブルを直接埋設する方式です。そのためケーブルを増設する時は再度掘削する必要があり増設には不向き。

また埋設されているため線路内事故発生時、事故点を探すことは非常に困難(掘削する必要)なため復旧に時間がかかる。誤り。前半部分の記述は正しい。

5、管路式・暗渠式はそれぞれ管内・暗渠内であれば条数が多いケーブルを格納できるため直接埋設式に比べ、複数のケーブルを敷設する場合に適している。

ケーブルの送電容量・許容電流は温度が高くなると小さくなる。管内いっぱいに多条数のケーブルを敷設するとうまく放熱されず送電容量が低下する。

そのため多条数のケーブルを敷設する際は管径を大きくするか、スペースの広い暗渠式を採用することが多い。正しい。

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02

誤っている記述は4番です。

直接埋設式は、管路式、暗きょ式と比較して、工事期間が短く、工事費が安い地中化方式ですが、将来的な電力ケーブルの増設を計画しにくく、ケーブル線路内での事故発生に対して復旧が困難です。

管路式や暗きょ式は、将来的な電力ケーブルの増設を見越して、増設用の管路やスペースを確保していますが、直接埋設式にはそのようなスペースがありません。従って、増設時は再度掘削から工事しなおす必要があります。

また、ケーブル線路内での事故発生時は、管路式や暗きょ式では、事故点ケーブルを掘削せずに引き抜いたり、直接触れて復旧することが出来ますが、直接埋設式では、掘削しないと復旧することが出来ません。

従って4番の記述は、前半は正しいですが、後半は誤っています。


1.直接埋設式に関する正しい記述です。

2.管路式に関する正しい記述です。

3.暗きょ式に関する正しい記述です。

4.先に述べたように、誤った記述です。

5.管路式、暗きょ式に関する正しい記述です。

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