第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
電力 問36

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 電力 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

電気絶縁材料に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 気体絶縁材料は、液体、固体絶縁材料と比較して、一般に電気抵抗率及び誘電率が低いため、固体絶縁材料内部にボイド(空隙、空洞)が含まれると、ボイド部での電界強度が高められやすい。
  • 気体絶縁材料は、液体、固体絶縁材料と比較して、一般に絶縁破壊強度が低いが、気圧を高めるか、真空状態とすることで絶縁破壊強度を高めることができる性質がある。
  • 内部にボイドを含んだ固体絶縁材料では、固体絶縁材料の絶縁破壊が生じなくても、ボイド内の気体が絶縁破壊することで部分放電が発生する場合がある。
  • 固体絶縁材料は、熱や電界、機械的応力などが長時間加えられることによって、固体絶縁材料内部に微小なボイドが形成されて、部分放電が発生する場合がある。
  • 固体絶縁材料内部で部分放電が発生すると、短時間に固体絶縁材料の絶縁破壊が生じることはなくても、長時間にわたって部分放電が継続的又は断続的に発生することで、固体絶縁材料の絶縁破壊に至る場合がある

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この過去問の解説 (2件)

01

正解(誤った記述)は1です。

1、誤り。気体絶縁材料は、液体・個体絶縁材料と比較して電気抵抗率は大きいです。遮断器等の絶縁に空気、SF6などの気体が用いられるのはこのためです。

2、正しい。圧力を高めたり真空状態にすることは接点間の絶縁破壊強度を高めるのに、有効です。

3、正しい。固体絶縁材料ではボイド内の気体が絶縁破壊することで部分放電が発する場合があります。

4、正しい。固体絶縁材料では、熱や電界、外部から力が長時間加えられることで材料内部に微小なボイドが形成されて、そのボイドが絶縁破壊を起こして部分放電することがあります。

5、正しい。固体絶縁材料内部で部分放電が生じると、短時間では絶縁破壊が生じなくても長時間繰り返されることで、固体絶縁材料の絶縁破壊が生じる場合があります。

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02

誤っている記述は、1番です。

気体絶縁材料は、液体、固体絶縁材料と比較して、一般に電気抵抗率は「高い」ですが、誘電率が低いため、固体絶縁材料内部にボイド(空隙、空洞)が含まれると、ボイド部での電界強度が高められやすくなります。


1.先に述べたように、誤った記述です。

2.気体絶縁材料に関する正しい記述です。

3.固体絶縁材料のボイドに関する正しい記述です。

4.固体絶縁材料に関する正しい記述です。

5.固体絶縁材料に関する正しい記述です

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