第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
電力 問39
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 電力 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
送電線のフェランチ現象に関する問である。三相3線式1回線送電線の一相が図のπ形等価回路で表され、送電線路のインピーダンスjX = j200Ω、アドミタンスjB = j0.800mSとし、送電端の線間電圧が66.0kVであり、受電端が無負荷のとき、次の問に答えよ。
受電端の線間電圧の値[kV]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
受電端の線間電圧の値[kV]として、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- 66
- 71.7
- 78.6
- 114
- 132
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この過去問の解説 (2件)
01
問題文より、コイルに流れる電流をIとすると、オームの法則より以下の2式g成り立つ。
Es=Er + jXI
Er= 1/(jB/2) * I
Iは勝手に定義した文字なので、この2式からIを消去してErについて整理すると
Er = 1/(1-XB/2) * Es
X=200Ω、B=0.8e-3 S、Es=66e3 Vを代入すると
Er ≒ 71.7 kV
したがって、正解は2です。
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02
【解答の方針】
JX[Ω] と JB/2[mS] で66[kV] を分圧したときの 、JB/2[mS] 側に現れる電圧を求めるという分圧計算で求めていきます。
(ほかの求め方もありますが、今回の問題の場合はこれが一番効率的だと思います)
【解答】
JB/2[mS]を逆数にして-J2/B×10^3[Ω]にします。
(単位を[Ω]に統一)
-J2/B×10^3=-J2/0.800×10^3 = -J2500[Ω]
その上で、上記の分圧計算をしていきます。
受電端電圧={(-J2/B×10^3)/(JX-J2/B×10^3)}×66
={-J2500/(J200-J2500)}×66
=(2500/2300)×66
≒71.7[kV]
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