第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
機械 問53
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 機械 問53 (訂正依頼・報告はこちら)
かごの質量が250kg、定格積載質量が1500kgのロープ式エレベータにおいて、釣合いおもりの質量は、かごの質量に定格積載質量の50%を加えた値とした。このエレベータの電動機出力を22kWとした場合、一定速度でかごが上昇しているときの速度の値[m/min]はいくらになるか、最も近いものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、エレベータの機械効率は70%、積載量は定格積載質量とし、ロープの質量は無視するものとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
機械的出力P[W] 力F[N] 速度v[m/s] とするとその関係は以下のようになります。
P[W]=Fv[Nm/s]
つまり、PとFが求まれば、vは求まることになります。
1、機械的出力Pを求めます。
題意より、電動機出力が22[kW]で機械効率が70%ですので、
機械的出力P=22*0.7=15.4[kW]
2、電動機にかかる力F[N]を求めます。
負荷:かご重量 250[kg] + 定格積載重量 1500[kg] =1750[kg]
釣合いおもり:250 + 1500*0.5 = 1000[kg]
電動機にかかる力F=(1750-1000)*9.8 = 7350[N]
3、速度v[m/s]を求めます。
v=P/F=15.4*10^3/7350≒2.095[m/s]
4、速度の単位を[m/min]に合わせます。
v=2.095*60≒125.7[m/min]
よって、126[m/min]となります。
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02
エレベータにかかる力、釣り合い重りにかかる力、電動機が負担する力を各々F1、F2、Fとすると釣り合いの式よりF=F1-F2となる。
したがって、かご上昇速度vとおくと電動機がする仕事P=Fvなので、v=P/Fで求められる。
ここで題意より
F1=(250+1500)g = 1750g N
F2=(250+1500/2)g = 1000g N
よってF=750g N
gは重力加速度9.8 m/s^2
またP=22*10^3 * 0.7=15400 W
だから
v=15400/750/9.8=2.095 m/s
求める単位はm/minなので
2.095*60≒126 m/min
正解は3です。
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