第三種電気主任技術者の過去問
令和元年度(2019年)
法規 問73
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和元年度(2019年) 法規 問73 (訂正依頼・報告はこちら)
「電気設備技術基準の解釈」に基づく分散型電源の系統連系設備に関する記述として、誤っているものを次の( 1 )~( 5 )のうちから一つ選べ。
- 逆潮流とは、分散型電源設置者の構内から、一般送配電事業者が運用する電カ系統側へ向かう有効電力の流れをいう。
- 単独運転とは、分散型電源が、連系している電力系統から解列された状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態のことをいう。
- 単相3線式の低圧の電力系統に分散型電源を連系する際、負術の不平衡により中性線に最大電流が生じるおそれがあるため、分散型電源を施設した構内の電路において、負荷及び分散型電源の並列点よりも系統側の3極に過電流引き外し素子を有する遮断器を施設した。
- 低圧の電力系統に分散型電源を連系する際、異常時に分散型電源を自動的に解列するための装置を施設した。
- 高圧の電力系統に分散型電源を連系する際、分散型電源設置者の技術員駐在箇所と電力系統を運用する一般送配電事業者の事業所との間に、停電時においても通話可能なものであること等の一定の要件を満たした電話設備を施設した。
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この過去問の解説 (2件)
01
1、正しい。電気設備技術解釈第220条第1項の4より、「分散型電源設置者の構内から、一般送配電事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れ」を逆潮流という。
2、誤り。電気設備技術基準解釈第220条第1項の5より、「分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態」を単独運転という。
3、正しい。電気設備技術基準の解釈第226条第1項の記述通り。
4、正しい。電気設備技術基準の解釈第227条第1項の記述通り。
5、正しい。電気設備技術基準の解釈第225条第1項の記述通り。
正解(誤った記述)は2です。
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02
電気設備技術基準の解釈 第220条~第227条からの出題です。
1、正しい記述です。
2、誤った記述です。
単独運転は「分散型電源を連系している電力系統が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態」をいいます。
つまり、
電力系統から解列「されていない」状態において、当該分散型電源設置者の構内負荷「以外の負荷にも」電力を供給している状態といえます。
これは、配電系統においては非常に危険な状態として固く禁じられています。本来、停電することで安全を確保できる状態の配電系統であるにもかかわらず、充電し続けてしまうためです。
なお、2番に記述されているのは「自立運転」の説明です。
3、正しい記述です。
4、正しい記述です。
5、正しい記述です。
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