第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和2年度(2020年)
問20 (理論 問20)
問題文
各平行板コンデンサヘの印加電圧をそれぞれ徐々に上昇し、極板間の電界の強さが絶縁破壊電界に逹したときの印加電圧(絶緑破壊電圧)の大きさの大きい順として、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。

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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和2年度(2020年) 問20(理論 問20) (訂正依頼・報告はこちら)
各平行板コンデンサヘの印加電圧をそれぞれ徐々に上昇し、極板間の電界の強さが絶縁破壊電界に逹したときの印加電圧(絶緑破壊電圧)の大きさの大きい順として、正しいものを次の選択肢の中から一つ選べ。

- ①>②>③
- ①>③>②
- ②>①>③
- ③>①>②
- ③>②>①
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「2」です。
誘電体に関する問題です。
◆電圧V0[kV]について
・電圧V0[kV]は電界E[kV/mm]と極板間の距離d[mm]の積になります。
*V0 = E × d
◆①②③の絶縁破壊電圧に到達した時の印加電圧について
・①:E1 = 絶縁破壊電界 10[kV/mm],d = 4.0[mm]
*V0 = 10×4.0=40[kV]
・②:E2 = 絶縁破壊電界 20[kV/mm],d = 1.0[mm]
*V0 = 20 × 1.0 = 20[kV]
・③:E3 = 絶縁破壊電界 50[kV/mm],d = 0.5[mm]
*V0 = 50 × 0.5 = 25[kV]
よって,①>③>②となり,正解は「2」です。
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02
電極間の距離をd[mm]、電界をE[kV/mm]、印加電圧をV0[kV]とすると、下記の関係式が成り立ちます。
E = V0 / d
V0 = E × d
①、②、③のコンデンサの印加電圧をV1、V2、V3とすると、それぞれ下記のような式が成り立ちます。
V1 = Em1 × d1 = 10 × 4.0 = 40 [kV]
V2 = Em2 × d2 = 20 × 1.0 = 20 [kV]
V3 = Em3 × d3 = 50 × 0.5 = 25 [kV]
よって、「 ① > ③ > ② 」が正しいです。
正しいです。
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03
前問からの続きとなります。
今回は絶縁破壊電界に逹したときの印加電圧(絶緑破壊電圧)の大きさの大きい順を選択する問題です。
前問と同じく、以下の公式を用います。
・E=V/d[V/m]
上記の式を変形させて各平行板コンデンサヘの印加電圧を求めていきます。
①V1=E1d1=10×103/10-3×4.0×10-3=40×103[V]=40[kV]
②V2=E2d2=20×103/10-3×1.0×10-3=20×103[V]=20[kV]
③V3=E3d3=50×103/10-3×0.5×10-3=25×103[V]=25[kV]
以上の結果を大きい順に並べると次のようになります。
・①>③>②
以上となります。
こちらが適切な解答となります。
問題で与えられている比誘電率や気体の種類は直接この問題には関係ありませんのでご注意ください。
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