第三種電気主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
電力 問31
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和3年度(2021年) 電力 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
1台の定格容量が20MV・Aの三相変圧器を3台有する配電用変電所があり、その総負荷が55MWである。変圧器1台が故障したときに、残りの変圧器の過負荷運転を行い、不足分を他の変電所に切り換えることにより、故障発生前と同じ電力を供給したい。この場合、他の変電所に故障発生前の負荷の何%を直ちに切り換える必要があるか、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。ただし、残りの健全な変圧器は、変圧器故障時に定格容量の120%の過負荷運転をすることとし、力率は常に95%(遅れ)で変化しないものとする。
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この過去問の解説 (2件)
01
故障前は、1台の定格容量が20MV・Aの三相変圧器を3台で55MWの電力を供給しています。
力率は常に95%なので、負荷の皮相電力は 55 ÷ 9.5 ≒ 57.89 MV・A となります。
その後変圧器1台が故障し、残りの2台を120%の過負荷運転させます。
1台の定格容量20 MV・A 2台を120%で運転させるので、この時供給できる皮相電力は
40 × 1.2 = 48 MV・A
となります。
故障前に供給していた皮相電力との差は
57.89 − 48 = 9.89 MV・A
となり、この値は他の変電所に切り替える電力なので、この値の故障発生前の負荷に対する比を求めれば答えになります。
(9.89/57.89)×100 ≒ 17.1%
以上より、こちらが正解となります。
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02
総負荷55[MW]で力率0.95なので、皮相電力は
55/0.95 = 57.89 [MVA]
となります。
変圧器を定格容量の120%まで運転するとすると、1台当たり
20 × 1.2 = 24 [MVA]
の電力を供給可能です。
よって
57.89 − 24 × 2 = 9.89 [MVA]
の負荷を切り替える必要があります。
9.89 / 57.89 × 100 ≒ 17.08 となり、
全体の負荷のうち、17.1%の負荷を切り替えればよいことになります。
よって、4が正解です。
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