第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和3年度(2021年)
問38 (電力 問38)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和3年度(2021年) 問38(電力 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

ある火力発電所にて、定格出力350MWの発電機が下表に示すような運転を行ったとき、次の問に答えよ。ただし、所内率は2%とする。

この設問は、(前問)の続きの設問となります。

0時から24時の間に発熱量54.70 MJ/kgのLNG(液化天然ガス)を770t消費したとすると、この間の発電端熱効率の値[%]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 44
  • 46
  • 48
  • 50
  • 52

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

LNGを770[t]消費した際の発熱量は

54.70 × 770×103 [MJ]

1[Wh] = 3600[Ws] = 3600[J] なので、発熱量を電力量に変換します。

54.70 × 770 × 103 ÷ 3600 = 11699.72 [MWh]

全体の発電量(所内消費電力 + 送電電力)は「前問」より、

5713.4 ÷ 0.98 [MWh] で表されます。

効率 = 全発電量/全発熱量なので、効率は、

(5713.4 ÷ 0.98) / 11699.72 × 100 = 49.83 [%] となります。

よって4が正解です。

参考になった数9

02

効率は「出力/入力」で求めることができます。

この問題を解くのに、出力を発電電力量、入力を天然ガスで発生させた熱量とします。

効率は比なので単位を合わせる必要があるため、天然ガスで発生させた熱量を出力と同じ[MW・h]に変換します。

3600J = 1W・hなので、入力は

 54.70×770×10^3/3600 = 11699.7 MW・h

出力は

 130×7 + 350×5 + 200×1 + 350×7 + 130×4 = 5830 MW・h

よって効率は、

 (5830/11699.7)×100 ≒ 49.8%

最も近い 50 が正解となります。

参考になった数5

03

火力発電所の発電端の熱効率を求める計算問題です。

 

この問題のポイントは単位換算で、以下の知識が必要となります。

 

1[kJ/s]=1[kW]

1[kJ]=1[kW·s]

3600[kJ]=1[kW·h]

1[kJ]=1/3600[kW·h]

選択肢4. 50

◆LNGから得られる熱量(発電機入力)Qiを求めます

 

Qi=BH

=770✕103✕54.70

≒4.212✕107[MJ]

 

 

◆発電端熱効率ηpを求めます

発電端の熱効率は、発電機の出力/発電機の入力で求めることができるので、冒頭の単位換算を分母て行うと

 

ηp=(WG/Qi)✕100

={5830/(4.212✕107/3600)}✕100 ※発電機出力は前問より引用

≒49.8[%]

 

となり、最も近い選択肢は50[%]となります。

参考になった数2