第三種電気主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
機械 問57

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和3年度(2021年) 機械 問57 (訂正依頼・報告はこちら)

定格容量が10kV・Aで、全負荷における銅損と鉄損の比が 2:1 の単相変圧器がある。力率1.0の全負荷における効率が97%であるとき、次の問に答えよ。ただし、定格容量とは出力側で見る値であり、鉄損と銅損以外の損失は全て無視するものとする。

全負荷における銅損は何[W]になるか、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
  • 357
  • 206
  • 200
  • 119
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「2」です。

変圧器の効率に関する問題です。

・変圧器の効率は定格容量と定格容量+各損失の合計値の比となります。

*η = Pn/Pn + Pi + Pc

・記述の通り,銅損と鉄損の比が 2:1のため

*Pc:Pi = 2Pi:Pi ・・・① となり,全損失を鉄損に置き換えた場合,次の通りになります。

*η = Pn/Pn + 3Pi ・・・② より

・②を変換し,鉄損Piを求めます。

*Pi = ( (Pn/η) − Pn )/3

  = ( (10×103/0.97) − 10×103)/3 = 103[W] ・・・③

・①および③から銅損Pcを求めます。

*Pc = 2Pi = 2×103 = 206[W]

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02

全負荷における出力は、定格容量10kV・A、力率1から

 10kV・A = 10[kW]

であることが分かります。

さらに効率が97%で、「出力/入力 = 効率」なので、入力は

 10000/0.97 ≒ 10309[W]

です。

入力が10309Wで、出力が10000Wなので、損失は

 10309 − 10000 = 309[W]

となります。

最後に、「銅損と鉄損の比が2:1」で、「鉄損と銅損以外の損失は全て無視するものとする」とあることから、銅損は

 309 ×(2/3)= 206[W]

となります。

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