問題
抵抗RとリアクトルLとを直列接続した負荷に電力を供給する単相半波ダイオード整流回路を図1に示す。また図1に示した回路の交流電源の電圧波形 v(t) を破線で、抵抗Rの電圧波形 vR(t) を実線で図2に示す。ただし、ダイオードDの電圧降下及びリアクトルLの抵抗は無視する。次の問に答えよ。
以下の記述中の空白箇所( ア )〜( エ )に当てはまる組合せとして、正しいものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
図1の電源電圧 v(t) > 0 の期間においてダイオードDは順方向バイアスとなり導通する。 v(t) と vR(t) が等しくなる電源電圧 v(t) の位相を ωt = θm とすると出力電流 id(t) が増加する電源電圧の位相 ωt が 0 < ωt < θm の期間においては( ア )、 ωt = θm 以降については( イ )となる。出力電流 id(t) は電源電圧 v(t) が負となっても v(t) = 0 の点よりも ωt = β に相当する時間だけ長く流れ続ける。すなわち、Lの磁気エネルギーが( ウ )となる ωt = π + β で出力電流 id(t) が 0 となる。出力電圧 vd(t) の平均値 Vd は電源電圧 v(t) を 0 〜( エ )の区間で積分して一周期である 2π で除して計算でき、このときLの電圧 vL(t) を同区間で積分すれば 0 となるので、 Vd は抵抗Rの電圧 vR(t) の平均値 VR に等しくなる。