第三種電気主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
機械 問60
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問題
第三種 電気主任技術者試験 令和3年度(2021年) 機械 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章は、単相半波ダイオード整流回路に関する記述である。
抵抗RとリアクトルLとを直列接続した負荷に電力を供給する単相半波ダイオード整流回路を図1に示す。また図1に示した回路の交流電源の電圧波形 v(t) を破線で、抵抗Rの電圧波形 vR(t) を実線で図2に示す。ただし、ダイオードDの電圧降下及びリアクトルLの抵抗は無視する。次の問に答えよ。
(前問)において、電源電圧の実効値 100V、β = π/6 のときの出力電圧 vd(t) の平均値 Vd[V]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
抵抗RとリアクトルLとを直列接続した負荷に電力を供給する単相半波ダイオード整流回路を図1に示す。また図1に示した回路の交流電源の電圧波形 v(t) を破線で、抵抗Rの電圧波形 vR(t) を実線で図2に示す。ただし、ダイオードDの電圧降下及びリアクトルLの抵抗は無視する。次の問に答えよ。
(前問)において、電源電圧の実効値 100V、β = π/6 のときの出力電圧 vd(t) の平均値 Vd[V]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)
01
前問から、「出力電圧 vd(t) の平均値 Vdは、電源電圧 v(t) を 0 〜(π + β)の区間で積分して一周期である 2π で除して計算できる」ということが分かり、
電源電圧の実効値が100Vなので、
Vd = 1/2π ∫[0→π+β]100√2 × sinωt × dωt
= 100√2×1/2π ∫[0→π+β]sinωt × dωt
∫[0→α]sinθdθ = 1 − cosα であり、β = π/6 なので、
Vd = 100√2/2π{1 − cos(π + π/6)}
cos(π+θ) = −cosθ なので、
Vd = 100√2/2π ×(1+cosπ/6)
= 100√2/2π ×(1+ √3/2)
≒ 42.0
となります。
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02
正解は「3」です。
単相半波ダイオード整流回路に関する問題です。
◆出力電圧 vd(t) の平均値 Vd[V]について
・Vdについては以下の公式を用いて算出できます。
*Vd=1/2π∫π+β0 √2V×sinωt × dωt
=√2V/2π∫π+β0 sinωt × dωt ・・・①
①に記述の∫α0 sinθdθ = 1 − cosα を代入すると次の通りになります。
*Vd = √2V/2π(1 − cos(π + β)) ・・・②
・②に実効値 100[V],β = π/6 を代入し、Vdを算出します。
*Vd = √2×100/2π(1 − cos(π + π/6))= 50√2/π(1 − cos7π/6)
= 50√2/π(1 + √3/2)≒ 42.0[V]
よって,正解は「3」の42.0[V]になります。
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