第三種電気主任技術者の過去問
令和3年度(2021年)
法規 問75

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和3年度(2021年) 法規 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

図のように既設の高圧架空電線路から、高圧架空電線を高低差なく径間 30 m延長することにした。
新設支持物にA種鉄筋コンクリート柱を使用し、引留支持物とするため支線を電線路の延長方向4mの地点に図のように設ける。電線と支線の支持物への取付け高さはともに 8 mであるとき、次の問に答えよ。

電線の水平張力が 15 kNであり、その張力を支線で全て支えるものとしたとき、支線に生じる引張荷重の値[kN]として、最も近いものを次の( 1 )〜( 5 )のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は「4」です。

高圧架空電線路の支線に生じる引張荷重に関する問題です。

◆支線の長さについて

コンクリート柱8[m],柱と支線までの延長距離が4[m]のため

*√82 + 42 = 4√5 ・・・①

◆支線と電線がおりなす角度cosθについて

・①および柱と支線までの延長距離が4[m]のため

*cosθ = 4/4√5 = 1/√5 ・・・②

◆高圧架空電線路の支線に生じる引張荷重T[kN]について

・②および電線の水平張力が 15[kN]のため

*T = 15/cosθ = 15/(1/√5) = 33.4 ≒ 34[kN]

よって,正解は「4」の34[kN]です。

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02

支線に生じる引張荷重を求める計算問題です。

法規科目として出題されていますが、電力科目の問題の要素が強いと言えるでしょう。

選択肢4. 34

この問題では、電柱が倒れないために張られている支線の引張荷重を求めていきます。

この電柱は、図の左方向に電線が F = 15 [kN]で引っ張られています。

支線の引張荷重(Fと逆方向の荷重)をT、電柱と支線の角度をθとすると、電柱を保持する力関係は、次のように表すことができます。

 F = T × sinθ

θが分からず、このままでは求められないので、sinθを電柱の高さ8mを底辺とする直角三角形と見ることを利用して、次のように表すことができます。

 sinθ = 4/√(82+42)

F = Tsinθ の式を支線の引張荷重Tを求めるように変形します。

 T = F/sinθ

  = 15/(4/(√(82+42)))

  = (15√80)/4

  ≒ 33.54 ≒ 34 [kN]

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