第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和4年度(2022年)上期
問31 (電力 問9)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和4年度(2022年)上期 問31(電力 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

送電線路のフェランチ効果に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
  • 受電端電圧の方が送電端電圧よりも高くなる現象である。
  • 短距離送電線路よりも、長距離送電線路の方が発生しやすい。
  • 無負荷や軽負荷の場合よりも、負荷が重い場合に発生しやすい。
  • フェランチ効果発生時の線路電流の位相は、電圧に対して進んでいる。
  • 分路リアクトルの運転により防止している。

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この過去問の解説 (3件)

01

電力 R4上 問9

フェランチ効果とは、受電端電圧の方が送電端電圧よりも高くなる現象を言います。

選択肢3. 無負荷や軽負荷の場合よりも、負荷が重い場合に発生しやすい。

無負荷や軽負荷時に発生しやすいです。

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02

三相3線式の送電線において負荷が小さい場合や、進相コンデンサ等で位相を進めている場合、線路上の電圧降下はマイナスの方向となります。

その結果、送電電圧が受電電圧よりも小さくなり、これをフェランチ効果と言います。

選択肢1. 受電端電圧の方が送電端電圧よりも高くなる現象である。

正しいです。

上述のとおりです。

選択肢2. 短距離送電線路よりも、長距離送電線路の方が発生しやすい。

正しいです。

長距離であればそれだけ静電容量も大きくなるため、電圧降下の方向にも影響があり、発生しやすくなります。

選択肢3. 無負荷や軽負荷の場合よりも、負荷が重い場合に発生しやすい。

誤りです。

フェランチ効果は、軽負荷時の方が発生しやすいです。

選択肢4. フェランチ効果発生時の線路電流の位相は、電圧に対して進んでいる。

正しいです。

設問のとおりです。

選択肢5. 分路リアクトルの運転により防止している。

正しいです。

フェランチ効果の対策としては、分路リアクトルを用いて位相を遅らせることが重要です。

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03

送電線路のフェランチ効果発生原因とその対策に関する問題です。

選択肢1. 受電端電圧の方が送電端電圧よりも高くなる現象である。

問題文の通りです。

フェランチ効果とは、受電端電圧の方が送電端電圧よりも高くなる現象を言います。

選択肢2. 短距離送電線路よりも、長距離送電線路の方が発生しやすい。

問題文の通りです。

フェランチ効果は、短距離送電線路より長距離送電線路の方が発生しやすいです。

選択肢3. 無負荷や軽負荷の場合よりも、負荷が重い場合に発生しやすい。

誤りです。

フェランチ効果は、無負荷や軽負荷の方が、負荷が重い場合よりも発生しやすくなります。

選択肢4. フェランチ効果発生時の線路電流の位相は、電圧に対して進んでいる。

問題文の通りです。

フェランチ効果発生時、線路電流の位相は電圧に対して進んでいます。

選択肢5. 分路リアクトルの運転により防止している。

問題文の通りです。

フェランチ効果が発生した時に分岐リアクトルを運転することで、分岐リアクトルに遅れ電流が流れ、進んだ電流を改善することができます。

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