第三種電気主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)下期
理論 問21

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和4年度(2022年)下期 理論 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

図1の回路は、電流帰還バイアス回路に結合容量を介して、微小な振幅の交流電圧を加えている。この入力電圧の振幅がAi=100mV、角周波数がω=10000rad/sで、時刻t[s]に対してvi(t)[mV]がvi(t)=Ai sinωtと表されるとき、次の問に答えよ。

次の文章は、電圧vB(t)に関する記述である。
トランジスタのベース端子に流れ込む電流iB(t)が十分に小さいとき、ベース端子を切り離しても2kΩの抵抗の電圧は変化しない。そこで、図2の回路で考え、さらに重ね合わせの理を用いることで、電圧vB(t)を求める。まず、vi(t)=0Vとすることで、直流電圧VB=( ア )Vが求められる。次に、直流電圧源の値を0Vとし、コンデンサのインピーダンスが2kΩより十分に小さいと考えると、交流電圧vB(t)の振幅AB=( イ )mVと初期位相θB=( ウ )radが求められる。以上より、vB(t)=VB+ABsin(ωt+θB)と表すことができる。

上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • ア:0.8  イ:71   ウ:0
  • ア:0.8  イ:100   ウ:π/4
  • ア:1.5  イ:71   ウ:π/4
  • ア:1.5  イ:100   ウ:0
  • ア:1.5  イ:71   ウ:0

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この過去問の解説 (1件)

01

電流帰還バイアス回路の電圧値に関する問題です。

選択肢4. ア:1.5  イ:100   ウ:0

(ア)図2において、vi(t) = 0とした時のベース電圧vB(t)の直流分VBを求めます。

14[kΩ]と2[kΩ]、12[V]の閉回路において分圧の法則を用いてVBを求めます。

 VB = { (2×103) / (2×103+14×103) } × 12

  = { (2×103) / (16×103) } × 12

  = 2×12 / 16

  = 1.5 [V]

(イ)図2のvi(t)、10[μF]、2[kΩ]の閉回路において、

コンデンサのインピーダンスが十分に小さい場合

vB(t) = vi(t)となり、振幅もAB = Aiとなるため、

AB = 100 [mV]となります。

(ウ) (イ)と同様の理由から、位相差θB = 0 [rad]となります。

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