第三種電気主任技術者の過去問
令和4年度（2022年）下期
機械 問12

抵抗加熱とは、抵抗に発生するジュール熱を利用して物体を加熱する方法です。

アーク加熱とは、アークを黒鉛電極と被加熱物との間に発生させ、物体を加熱・溶解する方法です。

加熱方式には、直接加熱方式と間接加熱方式があります。

赤外加熱において、遠赤外ヒータの最大放射束の波長は、赤外電球の最大放射束の波長より長いものを使用しています。

誘電加熱は、交番磁界中に置かれた誘電体中に生じる誘電損により物体を加熱する方法です。

誤りです。

誘導加熱は、印加磁界中におかれた導体中の渦電流によって生じるジュール熱により加熱するものです。

抵抗加熱はジュールの法則を利用した加熱方式です。

・熱量Ｐ[Ｗ]＝電流Ｉ²×抵抗Ｒ

・発熱量[Ｊ]＝熱量Ｐ×時間t[s]

以上のことからもこの記述は適切です。

トースター、ヘアドライヤーなどに使用されています。

アーク加熱とは電極と被加熱物との間にアーク放電を発生させてそのエネルギーを被加熱物に伝える方式です。直接加熱方式と間接加熱方式の2種類の方式があります。

加熱される物体自体を電極とするのが直接加熱方式で、黒鉛などを電極とするのが間接加熱方式になります。

なのでこの記述は適切です。

赤外加熱とは物体に赤外放射を吸収させて熱エネルギーに変換し、その熱により加熱する方式です。放射束(Ｗ)とは、ある面を単位時間あたりに通過する放射エネルギーを表す単位です。一般に遠赤外ヒータ、LED、電球等の明るさを表し、遠赤外ヒータの最大放射束の波長は赤外電球よりも長くなります。

なのでこの記述は適切です。

誘電加熱は、絶縁体の交番電界中における誘電損による発熱を利用して加熱する方式です。電子レンジなどに使用されています。

なのでこの記述は適切です。

誘導加熱は、交番磁界中におかれた導電性物質中の渦電流によって生じるジュール熱（渦電流損）により加熱するものです。ＩＨ調理器の原理になります。

なのでこの記述は不適切です。