第三種電気主任技術者の過去問
令和4年度(2022年)下期
機械 問20

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和4年度(2022年)下期 機械 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は3000lmである。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは2mであり、点光源の直下の点AとBとの距離は1.5mである。次の問に答えよ。

水平面B点における水平面照度の値[lx]として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (2件)

01

水平面照度Ehとは水平な被照面(地面)の照度をいい、入射角θ[rad]、法線照度En[lx]から成り立ち求める公式は以下のようになります。

・Eh[lx]=Encosθ‥①

法線照度Enとは点光源に対して入射角が垂直になるように傾けた被照面の照度をいい、求める公式は次のようになります。

En[lx]=光度I[cd]/距離L2[m](距離の逆2乗の法則)‥②

以上のことからまずは法線照度を求めていきます。

全問より光度I=239[cd]となり、距離L[m]を求めます。

・距離L=√22+1.52=2.5[m]

このL=2.5[m]を②式に代入します。

En=239/2.52≒38.24[lx]

次に①式のcosθを求めていきます。

点Bから点光源までの距離(斜辺)を2.5m、点Bから垂直に上がる線を2mとすると直角三角形が成り立ち、cosθ=2/2.5となります。

最後に①式に今まで求めた値を代入します。

・Eh[lx]=38.24×2/2.5=30.592≒31[lx]

以上のようになります。

選択肢1. 10

解説の冒頭の数値と一致しないのでこの選択肢は不適切です。

選択肢2. 24

解説の冒頭の数値と一致しないのでこの選択肢は不適切です。

選択肢3. 31

解説の冒頭の数値と一致するのでこの選択肢は適切です。

選択肢4. 61

解説の冒頭の数値と一致しないのでこの選択肢は不適切です。

選択肢5. 122

解説の冒頭の数値と一致しないのでこの選択肢は不適切です。

まとめ

過去にもこのような類似問題が多数出題されているので、様々な問題にチャレンジして自分なりの解き方を見つけることをお薦め致します。

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02

点光源の水平面照度を求める計算問題です。

計算に必要な値や量記号は以下の通りです。

 平均光束:I = 238.73 [cd]

 法線照度:E [lx]

 水平面照度:Eh [lx]

この他、必要な公式などは以下の通りです。

・水平面照度を求める公式

  Eh = E × cosθ

・法線照度

光束がその面に垂直で照射した時の照度なので、

この問題での法線照度は、

点光源の平均光束を点光源からBまでの距離の2乗で割ることで求めます。

選択肢3. 31

◆点光源からBまでの距離を求めます。

点光源からBまでの距離をLとし、三平方の定理で求めます。

 L= √{(点光源からAまでの距離)2 + (AからBまでの距離)2}

  = √(22 + 1.52)

  = 2.5 [m]

◆法線照度と水平面照度がなす角のcosθを求めます。

法線照度と水平面照度がなす角をθとすると、

点光源からBまでの距離(= L)と点光源からAまでの距離のなす角もθとなります。

したがって、cosθは

 cosθ = 点光源からBまでの距離/点光源からAまでの距離

   = 2/2.5

となります。

◆水平面照度を求めます。

 Eh = E × cosθ

  = (I/L2) × cosθ

  = (238.73/2.52) × (2/2.5)

  ≒ 30.6 [lx]

  ≒ 31 [lx]

となります。

 ※E = I/L2は、冒頭の文章での説明を式にしたものです。

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