第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和5年度(2023年)下期
問47 (機械 問5)

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問題

第三種 電気主任技術者試験 令和5年度(2023年)下期 問47(機械 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

円筒形三相同期電動機において、電動機の励磁電流を調整して、遅れ力率θで運転しているものとする。

このとき、供給電圧 V[V]、電機子電流 IM [A]としたとき、誘導起電力 E[V]、並びに同期リアクタンスによる電圧降下 jxs IM[V]の関係を示すベクトル図として、正しいものを次のうちから一つ選べ。
なお、同期リアクタンスの大きさに対して巻線抵抗は十分小さいとみなせるものとする。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、円筒形三相同期発電機のベクトル図に関する問題で、

正しいものを選択する問題です。

 

なお、表記の都合上、ベクトル記号は斜体で表記しています。

選択肢1. 解答選択肢の画像

EVより進んでいるため、誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

EVより進んでいるため、誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

EVより遅れていて、大きさも小さくなっています。

また、VE+jxSIMの関係も成立しているため、

この選択肢が正しいベクトル図となります。

選択肢4. 解答選択肢の画像

EVより大きいため、誤りです。

選択肢5. 解答選択肢の画像

EVより遅れていて、大きさも小さくなっています。

しかし、Eに対してjxSIMが90°進んでいるため誤りとなります。

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02

三相同期電動機とは固定子(電機子)と回転子(磁石)で構成され、固定子に三相電流を流す事によって磁界を作り出し、回転子の周辺に磁界を作り出せば回転子(磁石)はその磁力に引っ張られて回転します。この原理を利用したのが三相同期電動機となります。

三相誘導電動機と似た理屈ではありますが、誘導機とは違って磁界の回転速度と回転子の回転速度は等しくすべりは生じません。

1相分の等価回路は次のようになります。

この問題では供給電圧Vを基準としたベクトル図を求める問題となります。

問題文より「遅れ力率θで運転」とあるので誘導起電力Eは供給電圧Vよりも位相は遅れていると言えます。

また誘導起電力Eの大きさは上記等価回路図より電機子電流 IM が負荷(同期リアクタンス、巻線抵抗)で電圧降下が起きるため供給電圧Vよりも小さくなります。式で表すと次のようになります。

・V=E+jxsIM[V]

※問題文より巻線抵抗は同期リアクタンスの大きさに対して十分小さいとみなせるので無視できます。

ここで供給電圧Vと誘導起電力Eの位相差を負荷角と言いδ(デルタ)[rad]で表せます。

改めて整理すると次のようになります。

①誘導起電力Eは供給電圧Vよりも遅れている。

②誘導起電力Eの大きさは供給電圧Vよりも小さい。

③誘導起電力Eと供給電圧Vの位相差が負荷角となっている。

以上を踏まえた上で各選択肢を見ていきましょう。

 

選択肢1. 解答選択肢の画像

解説の冒頭①より誘導起電力Eが供給電圧Vより進んでいるのでこちらは不適切です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

解説の冒頭①より誘導起電力Eが供給電圧Vより進んでいるのでこちらは不適切です。

選択肢3. 解答選択肢の画像

解説の冒頭3つの条件に適合するのでこちらが適切な解答となります。

選択肢4. 解答選択肢の画像

解説の冒頭②より誘導起電力Eの大きさが供給電圧Vより大きいのでこちらは不適切です。

選択肢5. 解答選択肢の画像

解説の冒頭②より誘導起電力Eの大きさと供給電圧Vの大きさが同じなのでこちらは不適切です。

※誘導起電力Eと供給電圧Vのベクトル和が直角二等辺三角形となっているため大きさが同じと言えます。

まとめ

この問題では等価回路が与えられていないので、自分で描けるようになるまで訓練することをお薦め致します。

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