第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)上期
問79 (法規 問13(a))
問題文
ただし、次の条件によるものとする。
(ア)変圧器の高圧側の電路の1線地絡電流は5Aで、B種接地工事の接地抵抗値は「電気設備技術基準の解釈」で許容されている最高限度の1/3に維持されている。
(イ)変圧器の高圧側の電路と低圧側の電路との混触時に低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、0.8秒で高圧電路を自動的に遮断する装置が設けられている。
変圧器の低圧側に施されたB種接地工事の接地抵抗値[Ω]の値として、最も近いのは次のうちどれか。
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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)上期 問79(法規 問13(a)) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、次の条件によるものとする。
(ア)変圧器の高圧側の電路の1線地絡電流は5Aで、B種接地工事の接地抵抗値は「電気設備技術基準の解釈」で許容されている最高限度の1/3に維持されている。
(イ)変圧器の高圧側の電路と低圧側の電路との混触時に低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、0.8秒で高圧電路を自動的に遮断する装置が設けられている。
変圧器の低圧側に施されたB種接地工事の接地抵抗値[Ω]の値として、最も近いのは次のうちどれか。
- 10
- 20
- 30
- 40
- 50
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この過去問の解説 (2件)
01
問題文の条件をもとに変圧器のB種接地抵抗値を求めます。
B種接地工事の接地抵抗値をRB、1線地絡電流値をIgとします。
接地抵抗値の最高限度は、遮断装置の遮断時間によって以下のとおり規定されています。
RB = 600/Ig (1秒以下)
RB = 300/Ig (1秒超〜2秒以下)
RB = 150/Ig (2秒超)
問題文の(イ)より、遮断時間は0.8秒であるので、上記の1秒以下に該当します。
また、接地抵抗値は最高限度の1/3に維持されているので、
Rʙ = 600/Ig × 1/3
1線地絡電流Igは5Aであるので、
Rʙ = 600/5 × 1/3 =40[Ω]・・・(答)
B種接地工事の接地抵抗値RBの上限は、遮断時間によって以下のとおり規定されています。これらを必ず覚えておきましょう。
600/Ig (1秒以下)
300/Ig (1秒超〜2秒以下)
150/Ig (2秒超)
(Igは1線地絡電流値)
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02
B種接地工事の接地抵抗を求める計算問題です。
この問題は、電気設備の技術基準の解釈第17条に関する知識が必要となります。
以下の表から、問題文の条件に適した式を用いて接地抵抗を求めます。
RB=(600/Ig)✕(1/3)※ ※問題文の「許容されている最高限度の1/3に維持」より
=(600/5)✕(1/3)
=40[Ω]
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