第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問42 (電力 問17(b))

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問42(電力 問17(b)) (訂正依頼・報告はこちら)

送電線のフェランチ現象に関する問である。三相3線式1回線送電線の一相が図のπ形等価回路で表され、送電線路のインピーダンスjX=j200Ω、アドミタンスjB=j0.800mSとし、送電端の線間電圧が66.0kVであり、受電端が無負荷のとき、次の問に答えよ。

1線当たりの送電端電流の値[A]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。

  • 15.2
  • 16.6
  • 28.7
  • 31.8
  • 55.1

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

π形等価回路の送電端電流を求める計算問題です。

 

前問から得られた値や必要な量記号を回路図に書き込むと下図のようになります。

 

選択肢4. 31.8

◆IC1を求めます

 

IC1=(jB/2)Er ※アドミタンスで与えられていることに注意!

=(0.8✕10-3/2)Er

=0.4✕10-3✕(71.7✕103/√3)

≒16.56[A]

 

 

◆IC2を求めます

 

IC2=(jB/2)Es ※アドミタンスで与えられていることに注意!

=(0.8✕10-3/2)Es

=0.4✕10-3✕(66✕103/√3)

≒15.24[A]

 

 

◆送電端電流Iを求めます

 

I=IC1+IC2

=16.56+15.24

=31.8[A]

 

参考になった数5

02

前問に引き続き、フェランチ現象の問題です。

1線当たりの送電端電流〔A〕を求めます。

送電側の電流をI1、受電側の電流をI2としてアドミタンスに流れる電流は、

I1=jB/2Er、I2=jB/2Esとなります。

求める送電端電流はこれらの和になります。

jB/2(E+Es)となり、前問も踏まえて数値をあてはめていくと0.8/2(66/√3+71.7/√3)≒31.8Aとなります。

 

選択肢1. 15.2

誤:計算結果と異なります。

選択肢2. 16.6

誤:計算結果と異なります。

選択肢3. 28.7

誤:計算結果と異なります。

選択肢4. 31.8

正:計算結果と合致します。

選択肢5. 55.1

誤:計算結果と異なります。

まとめ

フェランチ現象が起きるときの電流値を求める問題でした。

前問の解答も使用しますので、間違えてしまうとかなりの痛手になります。

そのため、慌てず時間が許される限り徹底した見直しを行いましょう。

参考になった数0

03

π形等価回路の送電端電流を求める計算問題です。

選択肢1. 15.2

誤りです。

選択肢2. 16.6

誤りです。

選択肢3. 28.7

誤りです。

選択肢4. 31.8

正しいです。

 

IC1=(jB/2)Er 

=(0.8✕10-3/2)Er

=0.4✕10-3✕(71.7✕103/√3)

≒16.56[A]

 

 

IC2=(jB/2)Es ※アドミタンスで与えられていることに注意!

=(0.8✕10-3/2)Es

=0.4✕10-3✕(66✕103/√3)

≒15.24[A]

 

送電端電流Iを求めます

I=IC1+IC2

=16.56+15.24

=31.8[A]

選択肢5. 55.1

誤りです。

参考になった数0