第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問68 (法規 問4)

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問68(法規 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

公称電圧6600Vの三相3線式中性点非接地方式の架空配電線路(電線はケーブル以外を使用)があり、そのこう長は20kmである。この配電線路に接続される柱上変圧器の低圧電路側に施設されるB種接地工事の接地抵抗値[Ω]の上限として、「電気設備技術基準の解釈」に基づき、正しいものを次のうちから一つ選べ。
ただし、高圧電路と低圧電路の混触により低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合に、1秒以内に自動的に高圧電路を遮断する装置を施設しているものとする。
なお、高圧配電線路の1線地絡電流I1[A]は、次式によって求めるものとする。
Vは、配電線路の公称電圧を1.1で除した電圧[kV]
Lは、同一母線に接続される架空配電線路の電線延長[km]
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この過去問の解説 (1件)

01

B種接地工事の接地抵抗値の上限を求める計算問題です。

選択肢4. 300

◆1線地絡電流の式で使う電圧Vを求めます

 

V=6600/1.1

=6000[V]

=6[kV]

 

 

◆1線地絡電流I1を求めます

 

I1=1+{((V/3)L-100)/150}

=1+{((6/3)✕20✕3-100)/150} ※こう長20[km]の配電線路が3線分のため、3倍しています

=1+(120-100)/150

≒1.13[A]

 

電気設備の技術基準の解釈第17条第2項の2のロより、1線地絡電流は

 

I1=2[A]

 

となります。

 

 

◆接地抵抗RBを求めます

電気設備の技術基準の解釈第17条第2項の17-1表より、

 

RB=600/I1

=600/2

=300[Ω]

 

となります。

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