第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問76 (法規 問11(b))
問題文
この発電所が利用している河川の流量Qが図のような年間流況曲線(日数dが100日以上の部分は、Q=−0.05d+25[m3/s]で表される。)であるとき、次の問に答えよ。
ただし、水車及び発電機の効率はそれぞれ90%及び95%で、流量によって変化しないものとする。
この発電所の年間可能発電電力量[GW・h]の値として、最も近いのは次のうちどれか。

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問題
第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問76(法規 問11(b)) (訂正依頼・報告はこちら)
この発電所が利用している河川の流量Qが図のような年間流況曲線(日数dが100日以上の部分は、Q=−0.05d+25[m3/s]で表される。)であるとき、次の問に答えよ。
ただし、水車及び発電機の効率はそれぞれ90%及び95%で、流量によって変化しないものとする。
この発電所の年間可能発電電力量[GW・h]の値として、最も近いのは次のうちどれか。

- 19.3
- 20.3
- 21.4
- 22
- 22.5
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この過去問の解説 (3件)
01
流込式水力発電所の年間可能発電電力量を求める計算問題です。
◆最大使用水量15[m3/s]の時の発電量P1を求めます
水力発電の発電量を求める公式より
P1=9.8QmHηwηg
=9.8✕15✕20✕0.90✕0.95
≒2514[kW]
◆最小使用水量QL(365日目の使用水量)を求めます
QL=-0.05d+25
=-0.05✕365+25
=6.75[m3/s]
◆溢水しない期間(200日目〜365日目)の平均使用水量QAを求めます
QA=(Qm+QL)/2
=(15+6.75)/2
≒10.88[m3/s]
◆溢水しない期間(200日目〜365日目)の平均発電量P2を求めます
P2=9.8QAHηwηg
=9.8✕10.88✕20✕0.90✕0.95
≒1823[kW]
◆年間可能発電電力量Wを求めます
W=P1✕24✕200+P2✕24✕(365-200) ※1日の発電電力量を求めるため24倍しています
=2514✕24✕200+1823✕24✕165
≒19300000[kW・h]
=19.3[GW・h]
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02
年間可能発電電力量を求める問題です。
①0~200日間について
(1)より溢水が生じる期間(200日)の流量は15m3/sであるので、
年間水量は、V200=15[m3/s]×3600[s]×24×200=2.592×108[m3]
②200~365日間について
残りの165日の期間中の水量は、流況曲線が直線であることから、
200日のときの流量15[m3/s]と365日のときの流量6.75[m3/s]の平均となります。
つまり、Q365=(15+6.75)/2=10.875[m3/s]
よって、V365=10.875[m3/s]×3600[s]×24×165=1.55×108[m3]
③
①、②より年間の水量は、
2.592×108[m3]+1.55×108[m3]=4.142×108[m3]
となります。
以上より、年間可能発電力量は、
P=9.8QHη水車η発電機=9.8×(4.142×108/3600)×20×0.9×0.95
P=19.3[GW・h]
となります。
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03
流込式水力発電所の年間可能発電電力量に関する問題です。
正しいです。
最大使用水量15[m3/s]の時の発電電力量Wh1と200日目~365日目の発電電力量Wh2を合計して、年間可能発電電力量[GW・h]を
求めます。水車及び発電機の効率はそれぞれηw=90%、ηg=95%です。
なお、以下の式にて求めます。
Wh1=9.8Q1Hηwηg×24×d1・・・①
Wh2=9.8Q2Hηwηg×24×d2・・・②
ここで、Q1=15[m3/s]、d1=200[日]です。
また、Q2、d2は以下より求められます。
Q2=(15+(-0.05×365+25))÷2
≒10.88[m3/s]
d2=365-200
=165[日]
よって、上記①、②を用いて求めます。
Wh1=12,067,200[kWh]
Wh2=7,219,080[kWh]
Wh1+Wh2≒19,300,000[kWh]
=19.3[GWh]
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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