第三種電気主任技術者(電験三種) 過去問
令和6年度(2024年)下期
問78 (法規 問12(b))

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問題

第三種電気主任技術者(電験三種)試験 令和6年度(2024年)下期 問78(法規 問12(b)) (訂正依頼・報告はこちら)

図は三相3線式高圧電路に変圧器で結合された変圧器低圧側電路を示したものである。低圧側電路の一端子にはB種接地工事が施されている。この電路の一相当たりの対地静電容量をCとし接地抵抗をRBとする。
低圧側電路の線間電圧200V、周波数50Hz、対地静電容量Cは0.1μFとして、次の問に答えよ。
ただし、
(ア)変圧器の高圧電路の1線地絡電流は5Aとする。
(イ)高圧側電路と低圧側電路との混触時に低圧電路の対地電圧が150Vを超えた場合は1.3秒で自動的に高圧電路を遮断する装置が設けられているものとする。

接地抵抗RBの抵抗値を10Ωとしたときに、RBに常時流れる電流IBの値[mA]として、最も近いものを次のうちから一つ選べ。
ただし、記載以外のインピーダンスは無視するものとする。

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この過去問の解説 (1件)

01

接地抵抗に常時流れる電流を求める計算問題です。

選択肢1. 11

◆1線地絡電流Igが流れる経路のインピーダンスの大きさを求めます

地絡電流が流れる経路の等価回路では、接地抵抗とコンデンサが直列になっているのでインピーダンスは

 

Z=RB+(1/j2πf3C)

=10+(1/j2π✕50✕3✕0.1✕10-6)

≒10-j10610[Ω]

 

となり、インピーダンスの大きさは

 

Z=√(102+106102) ※102は、106102に対して十分小さいので無視

≒10610[Ω]

 

となります。

 

 

◆接地抵抗にかかる電圧Vを求めます

抵抗は片方が接地されているので、

 

V=200/√3

≒115.5[V]

 

となります。

 

 

◆接地抵抗に常時流れる電流IBを求めます

オームの法則から

 

IB=V/Z

=115.5/10610

≒10.88✕10-3[A]

=10.88[mA]

 

となり、最も近い選択肢は11[mA]となります。

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