1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問3
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
交流回路に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 回路網の任意の接続点において、流入する電流の和と流出する電流の和は等しい。
- 並列に接続された抵抗器に流れるそれぞれの電流は、各コンダクタンスの値に反比例した大きさとなる。
- 交流波形の波形率は、実効値を平均値で除した値である。
- 皮相電力は、有効電力の2乗と無効電力の2乗の和の平方根に等しい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.キルヒホッフの第一法則(KCL)より成り立ちます。
2.コンダクタンスは抵抗値の逆数で定義されます。
並列接続では各抵抗に発生する電圧は等しいです。
そのため、オームの法則より電流は各抵抗の値と反比例していると言えます。
つまり、コンダクタンスの値に比例します。
3.波形率は、波形率=実効値/平均値 で定義されます。
4.皮相電力、有効電力、無効電力は皮相電力を斜辺とする直角三角形の関係にあります。
そのため、皮相電力はピタゴラスの定理より、有効電力の2乗と無効電力の2乗の和の平方根に等しいと言えます。
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02
コンダクタンスとは、電流の流れにくさを示すインピーダンス(直流では抵抗)の逆数であり、電流の流れやすさを示します。
並列回路の場合、コンダクタンスが大きいほど多くの電流が流れるため、電流は各コンダクタンスに比例した大きさになります。
他の、1・3・4 は正しく述べています。
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03
交流回路に関する問題です。
〇
キルヒホッフの第一法則から、回路の任意の接続点に流入する電流の和と、その点から流出する電流の和は等しくなります。
×
並列に抵抗 R1 と R2 が接続され、 R1 に流れる電流 I1 と R2 に流れる電流 I2 、開路の電流を I とすれば、次のようになります。
I1 = I × R2/(R1+R2)
I2 = I × R1/(R1+R2)
したがって、「抵抗器に流れるそれぞれの電流は、各コンダクタンスの値に反比例した大きさ」は、誤りです。
〇
波形率は、実効値/平均値 で表されます。
交流の実効値は、最大値を E とすれば、実効値 = E/√2 、平均値 = 2E/π です。
〇
有効電力を P、無効電力を Q、皮相電力を S 、力率を cosθ とすれば、
P = V I cosθ
Q = V I sinθ
P2 + Q2 = V2 I2 cos2θ + V2 I2 sin2θ = (V I)2 = S2
よって、S = √(P2 + Q2)
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