1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問19
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
電力系統の保護リレーシステムに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 常時監視機能は、設備を運転した状態で保護リレーを構成するハードウェアを常時監視するものである。
- 自動点検機能は、装置の点検を自動で行うもので、設備の停止が必要である。
- 誤動作防止のため、主検出要素と事故検出要素を組み合わせている。
- 装置の並列二重化は、不動作故障に対する対策として有効である。
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この過去問の解説 (3件)
01
そのため、保護リレー自体に故障が生じていても、事故発生まで発見できないままになる可能性があります。
そこで、常時監視機能により保護リレー構成するハードウェアを常時監視すると共に、自動点検機能により保護リレーの作動能力の試験を運転動作中に行えるようにしています。
したがって「設備の停止が必要」と述べている、2が不適切です。
他の、1・3・4 は正しく述べています。
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02
1.2. 自動監視機能は常時監視と自動点検に大別され、常時監視は言葉の通り「常時監視」を行い、自動点検は電源投入時に誤不動作を監視する機能です。
従って、2が不適切です。
3. 保護リレーシステムでは、主検出要素と事故検出要素を組み合わせることで誤動作防止に努めています。
4. 装置の並列二重化は、装置が同時に故障した際、遮断器がトリップしてしまう不具合を確実に防ぐことができます。
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03
電力系統の保護リレーシステムに関する問題です。
〇
常時監視機能は、設備の運転状態のままで、保護リレーのハードウェアを常時監視し、ディジタルリレーの不良は常時監視での発見が可能で、異常時にはすぐに検出でき、自動点検機能との連携で、保守がスムーズに行えます。
×
自動点検機能は、装置の点検を自動で行いますが、保護リレーの保護機能の部分だけを停止させて自動点検を行うため、装置全体の停止は必要ありません。
自動点検は、常時監視ではチェックが十分に行えない、アナログ入力・出力などに対して模擬信号を入れて健全性を迅速に確認します。
したがって、「設備の停止が必要である」は、誤りです。
〇
誤動作防止のため、主検出要素と事故検出要素を組合せ、2つの保護リレーの片方が動作しても、もう片方が動作しなければ、この保護開路は動作しません。
2つとも誤動作する確率は、非常に小さいことから、フェールセーフ機能を構築しています。
〇
装置を二重化して並列で運転すれば、電力系統の保護リレーシステムの信頼性が向上し、簡単にリレーの故障でシステムが誤動作することが避けられます。
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