1級電気工事施工管理技士の過去問
平成30年度(2018年)
(旧)平成30年度 問24

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 平成30年度(2018年) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

架空送電線路におけるコロナ放電の抑制対策として、不適当なものはどれか。
  • 電線間の距離を大きくする。
  • 外径の小さい電線を用いる。
  • がいし装置に遮へい環を設ける。
  • 電線に傷をつけないように架線する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、2 です。

架空送電線には絶縁被覆のない裸電線を使用し、その絶縁は空気の絶縁耐力に頼っています。
しかし空気に含まれる水蒸気量が増えると絶縁が不足し、電線表面からの放電が発生します。
これが「コロナ放電」です。


選択肢の、1・3・4 は適切な抑制対策となりますが、2 は不適当です。

コロナ放電は高電圧部が鋭角に近いほど発生しやすい性質があるため、電線の外径を大きくすればコロナ放電を抑制できます。

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02

正解は2です。

コロナ臨海電圧を上げるために以下の対策が取られています。

1.電線間隔を大きくします。

2.導体の等価半径が大きくします。従って、2が不適切です。

3.シールドリングなどを用いたコロナシールドを行います。

4.電線を傷つけないようにします。

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03

架空送電線路のコロナ放電に対する抑制対策に関する問題です。

電圧が高くなって電線表面の電位傾度が増えて、空気の絶縁が一部で敗れてイオン化し、部分放電を起こします。これをコロナ放電と言い、電力損失を起こします。

選択肢1. 電線間の距離を大きくする。

電線間の距離を大きくすることは、コロナ対策の1つです。

選択肢2. 外径の小さい電線を用いる。

×

細い電線は電位傾度を大きくするため、電線の径を大きくします。

「外径の小さい電線」は誤りです。

選択肢3. がいし装置に遮へい環を設ける。

がいし装置に遮へい環(シールドリンク)を設置すると、コロナ対策となります。

選択肢4. 電線に傷をつけないように架線する。

電線の表面を傷つけないようにしたり、付属金属に突起をなくし丸みをつけることでコロナ対策となります。

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