1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 イ 問3

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 イ 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す三相対称交流回路において、三相平衡負荷の消費電力が2kWである場合の抵抗Rの値〔 Ω 〕として、正しいものはどれか。
問題文の画像
  • 20 Ω
  • 60 Ω
  • 180 Ω
  • 540 Ω

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【3】です。

三相回路において
『相電圧』『線間電圧』
『相電流』『線間電流』があり
Y接続では
線間電圧(V)は相電圧(Eとする)の√3倍 V=√3E
線間電流(I)は相電流(Ipとする)と同じ I=Ip
△接続では
線間電圧(V)は相電圧(E)と同じ V=E
線間電流(I)は相電流(Ip)の√3倍 I=√3Ip
の関係になります。

この問題では、
2kwの消費電力とY接続の200Vの相電圧からRを求めます。
力率は記述がない為、考えないこととします。

三相電力を△結線で求めると
電力(P)=3 × 線間電圧(V) × 相電流(Ip) P=3VIpまたは
電力(P)=√3 × 線間電圧(V) × 線電流(I) P=√3VI
で求められます。

負荷にかかる線間電圧は、問題のY結線200Vの√3倍から
200 × √3(V)
オームの法則(I=V/R)から相電流は
Ip=200√3/R

三相電力を求める式 P=3VIpから
2000=3 × 200 × √3 × 200 × √3/R
2000 = 360000/R
R=360000/2000
R=180
となり、消費電力2kwの場合の抵抗値として正しいのは、
180Ωとなります。

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02

正解は、3 です。

電源はスター結線の平衡200Vなので、線間電圧Eを√3をかけて求めます。
E = √3 × 200

1つの負荷Rに上記の線間電圧によって流れる電流Iは、オームの法則により、E ÷ Rで求められます。
I = E ÷ R

よって1つの負荷Rで消費される交流電力Pは、E × I で求められます。
P = E × I

そして設問より、3つの負荷Rでの消費電力 3Rが2kWであることから以下の関係が分かります。
2000 = 3 × P

これらの式をまとめると、以下の式が成り立ちます。
2000 = 3 × (√3 × 200) × (√3 × 200) ÷ R

この式を解くと、R = 180(Ω) が得られます。

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03

三相対称交流回路の問題です。

負荷側にかかる電圧を求めるために、電源側のY結線をΔ結線に変換すると、EY=200 V は、EΔ=√3 EY [V] =√3 200 [V]となります。

EΔは、負荷回路の1相に掛かる電圧 Vpとなるため、Vp = EΔ = √3 200 [V]

1相の相電流 Ip [A]は、次となります。

Ip = Vp/R

1相分の電力 P1 は、負荷には抵抗しかないため、皮相電力=有効電力となります。

P1 = Vp Ip [W] = Vp×Vp÷R =Vp2/R [W]

3相での負荷電力 P は、P1 の3倍になります。

P = 3 P1 = 2 [kW] =2000 [W] から、P1 = 2000/3 [W] となります。

1相分の電力は、次のようになります。

P1 = Ip×Vp = Vp2/R = 2000/3

R = (√3 ×200)2 ÷ 2000 × 3 = 180 [Ω]

選択肢1. 20 Ω

×

誤りです。計算間違いです。

選択肢2. 60 Ω

×

誤りです。計算間違いです。

選択肢3. 180 Ω

正解です。解説どおりの計算結果です。

選択肢4. 540 Ω

×

誤りです。計算間違いです。

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