1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 イ 問12

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 イ 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す単相3線式の配電線がある。AB間の電圧Vabの値〔 V 〕とBC間の電圧Vbcの値〔 V 〕の組合せとして、正しいものはどれか。
ただし、配電線は抵抗分のみとし、各負荷の力率は100%とする。
問題文の画像
  • Vab:94 V  Vbc:97 V
  • Vab:95 V  Vbc:96 V
  • Vab:96 V  Vbc:95 V
  • Vab:96 V  Vbc:97 V

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【1】です。

単相3線式の電圧降下の問題では、
まず中性点に流れる電流を考えます。
A-B間に25A C-B間に20A 25>20から
B点側から起電源側の方向に5Aの電流が流れます。

電圧降下の式は、
キヒルホッフの第2法則(電圧降下の和は起電力の和に等しい)
で求められます。

Vab間の場合
中性点より流れる電流は電源側と同じ方向となるので、
+として求めます。
Vab + 0.2 × 25 + 0.2 × 5=100
Vab + 5 + 1=100
Vab + 6 = 100
Vab = 94

Vbc間では、
中性点電流は逆方向となるので 
-として求めます。
Vbc + 0.2 × 20 - 0.2 × 5=100
Vbc + 4 - 1=100
Vbc + 3=100
Vbc = 97

Vab = 94V Vbc=97V が正解となります。

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02

正解は1です。

まず各配電線を流れる電流を求め、それぞれの電圧降下を計算、A・B・C各点の電圧を求めます。

図の上から配電線をa・b・cとすると、aを流れる電流は出題より図の右向きに25Aです。
ですから接地点から見た際にA点は、100V - 0.2Ω × 25A = 95Vとなります。

次にB点を求めますが、配電線bの電流は図の左向き5Aと分かります。
これはA点を流れる電流25AからC点を流れる電流20Aを引くことで求められます。
よってB点の電圧は、接地点よりも0.2Ω × 5A高いことになり、1Vだと分かります。

次に配電線cの電圧降下は0.2Ω × 20Aより4Vと分かり、これが接地点よりも100V低い状態から上がるので-100V + 4VよりC点が-96Vだと分かります。

Vab = A点 – B点より、95V - 1V = 94Vとなります。
Vbc = C点 – B点より、1V - (-96 V) = 97Vとなります。

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03

単相3線式の配電線の計算問題です。

A 点を通る上位線を流れる電流を IA 、C 点を通る下位線を流れる電流を IB 、中性線を流れる電流を IN とします。また、電源電圧を V 、線抵抗を r 、とします。

上位線と中性線で囲む範囲AB回線と、下位線と中性線で囲む範囲BC回線に対し、時計回りを正として、それぞれキルヒホッフの第2法則を適用します。

AB回線

r IA + Vab + r IN = V

BC回線

-r IN + Vbc + r IB = V

また、

IN = IA - IB = 25-20 = 5 [A]

以上から、次のように求められます。

VabV - r (IA + IN) = 100-0.2×(25+5) = 94 [V]

VbcV - r (IB - IN) = 100-0.2×(20-5) =97 [V]

選択肢1. Vab:94 V  Vbc:97 V

正解です。解説の計算通りです。

選択肢2. Vab:95 V  Vbc:96 V

×

誤りです。解説と異なる計算結果です。

選択肢3. Vab:96 V  Vbc:95 V

×

誤りです。解説と異なる計算結果です。

選択肢4. Vab:96 V  Vbc:97 V

×

誤りです。解説と異なる計算結果です。

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