1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 イ 問13
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 イ 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
屋内照明に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 相関色温度3300 K未満の光源の光色は、暖色系に分類される。
- 精密な作業における演色性については、平均演色評価数Raの最小値として80が推奨されている。
- 照度均斉度とは、作業領域における最大照度に対する平均照度の比である。
- グレアは、人に不快感を及ぼす不快グレアと視対象物を見えにくくする減能グレアに分類される。
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この過去問の解説 (3件)
01
照度均済度とは、最小照度と最大照度との比率なので、不適当です。
(最小照度と平均照度との比で求める場合もあります)
均済度が1に近いほど、その空間の照度にムラがないという考え方です。
【1】について
色温度の数字が低いほど、赤みがかかった色になり、
高いほど青みがかった色になります。
3300Kより低いと暖かく感じられます。
反対に5300Kをこえると涼しく感じられますので、
正しいです。
【2】について
演色性とは、光に照らされた時の物の見え方で、
この値を数字で表す平均演色評価数(Ra)について、
CIE(国際照明委員会)が規定している基準が
・美術館・臨床検査場等 Ra90以上が好ましい
・精密作業工場・店舗等 Ra80≧90が好ましい
・一般的な工場等 Ra60≧80が好ましい
・粗い作業の工場等 Ra40≧60が好ましい
・トンネル 道路等 Ra10≧40が好ましい
となっていて、正しいです。
【4】について
光が目に直接影響を与える減能(不能)グレアと、
眩しさなどで間接的に影響を与える、不快グレア
とに分類する事ができるので正しいです。
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02
照度均斉度とは、明るさのムラを表すための数値であり、最低照度と最高照度の比率で示します。
なお照明均斉度が、平均照度に対する最小照度の比率で示されることもありますが、いずれにせよ3の説明は不適当です。
他の1・2・4は正しく述べています。
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03
屋内照明に関する問題です。
〇
光色は、暖色、中間色、涼色に分けられ、相関色温度(TCP)は次のようになります。
暖色 3300 K未満
中間色 3300~5300 K
涼色 5300 Kを超える
〇
演色は照明による物の見え方に及ぼす影響で、客観的に示す平均演色評価数 Ra が用いられます。 Ra の最大値は100で、作業の質によって、 Ra の最小値が決められています。
やや精密な作業、精密な作業、非常に精密な作業、超精密な作業に分けられ、推奨される Ra の最小値はいずれも、80 です。
×
照度均斉度は、ある面での平均照度に対する最小照度の比です。
室内で定常的に視作業が行われるとき、水平照度の均斉度は、0.7 以上が推奨されます。
したがって、「最大照度に対する平均照度の比」は、誤りです。
〇
照明器具の輝度の高さで、視野内の輝度分布が不適切となって、不快を感じるのが、不快グレアです。
照明器具の輝度の高さで、視野内の輝度分布が不適切となって、細かいものが見難くなるような見る能力を低下状態にするのが、減能グレアです。
<参考>
JIS Z 9110 照明基準総則
JIS Z 8113 照明用語
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