1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問18
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問18 (訂正依頼・報告はこちら)
変電所に設置される変圧器に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- ガス絶縁変圧器は、不燃性が要求される地下変電所での使用に適している。
- ガス絶縁変圧器では、SF6ガスで巻線及び鉄心を冷却している。
- 油入変圧器の油劣化防止装置として、窒素封入密封式がある。
- 油入風冷式変圧器では、絶縁油をポンプで循環させている。
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この過去問の解説 (4件)
01
油入風冷式変圧器は、冷却器の表面を送風機で強制冷却させる方式をいいます。
絶縁油を循環させて冷却させる方式は、
導油(送油)自冷式といいますので、不適当です。
【1】
ガス絶縁変圧器の絶縁媒体として用いられるSF6(六フッ化硫黄ガス)は
不燃性であり、また、同容量の油入変圧器に比べ変圧器の高さを低くする事ができ、ガス絶縁開閉器をガス母線を介して、直結できるメリットがあり、地下変電所に広く用いられています。よって正しいです。
【2】
ガス絶縁変圧器の絶縁媒体として使用される、
SF6(六フッ化硫黄ガス)を冷却媒体としても使用しています。
よって正しいです。
【3】
絶縁油は空気中の酸素や水分と触れると劣化し、
絶縁耐力が落ちてしまう為、空気との接触面を小さくする(無くす)必要があります。
窒素密封式は、油劣化防止装置として、変圧器内部を窒素で満たす方式です。
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02
変圧器の絶縁油の循環方式として、自然対流の作用だけで循環させる油入式(自然循環式)と、
絶縁油をポンプなどで強制的に循環させる送油式(強制循環式)に分類される。
また、絶縁油の冷却方式として、油の自然対流だけを利用して冷却する自冷式と、
冷却ファンなどで送風して冷却する風冷式がある。
油入風冷式変圧器は、絶縁油を自然対流の作用だけで循環させ、
絶縁油の冷却には冷却ファンを使用する方式である。
よって、(4)は不適当である。
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03
変圧器に関する問題です。
〇 正しいです。
地下で火災が発生すると、大きな事故になります。
火災の危険性のある油入変圧器の使用は、避けなければいけません。
〇 正しいです。
SF6ガスは高い絶縁性を有しますが、地球温暖化効果ガスの一つであり、
取り扱いには注意が必要です。
〇 正しいです。
窒素を封入して、絶縁油の酸化を防止します。
✕ 誤りです。
油入風冷式変圧器では、絶縁油を自然循環させ、冷却ファンで冷却します。
SF6ガスを使用したガス変圧器は高価になります。
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04
変電所に設置される変圧器に関する問題です。
〇
ガス絶縁変圧器は、絶縁油の代わりに絶縁性に優れた SF6 (六フッ化硫黄) を絶縁媒体とした変圧器です。SF6 は不燃性のため地下変電所で使用するのが、適任です。
〇
ガス絶縁変圧器は、SF6ガスを絶縁媒体として使用して、巻線や鉄心を冷却します。
〇
油入変圧器は、周囲温度や負荷によって湯温が変化して酸化劣化が起こり、劣化原因となります。
劣化対策には、最も良く使用される方式が、窒素ガス封入式のコンサベータをトランス上部に設置し、空気に絶縁油を触れさせないようにすることです。
なお、コンサベータには、隔膜式もあります。
×
油入風冷式変圧器の冷却方式には自然循環式と強制循環式があり、それぞれ、自冷式、風冷式、水冷式があります。
強制循環式の送油風冷式では、絶縁油を冷却管を通してポンプで強制循環し、冷却管を送風機で冷却して変圧器に戻します。
したがって、「絶縁油をポンプで循環させている」は誤りです。
油入風冷式変圧器の冷却方式の自然循環式の中の油入風冷式は、油入り自冷式の放熱器を送風機で冷却します。
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