1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問19
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問19 (訂正依頼・報告はこちら)
送電線事故時の再閉路方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 遮断器はいったん開放されたのち、設定時間が経過してから自動的に投入される。
- 高速度再閉路方式では、1秒程度で再閉路を行う。
- 三相再閉路方式では、故障相のみを遮断・再閉路する。
- 遮断器開放から再閉路までの無電圧時間により、高速度・中速度・低速度に区分される。
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この過去問の解説 (4件)
01
三相では、全ての相を遮断、再閉路しますので、不適当です。
故障相を判別する必要がない為、保護方式が簡単になるメリットがあります。
【1】
架空送電線路の事故がほとんどが、落雷等の一時的な絶縁破壊による為、事故区間を遮断し、アークが拡散し絶縁が回復された後、自動的に再投入します。
よって正しいです。
【2】
再閉路までの時間が1秒以内のものを高速度再閉路方式といい、超高圧の送電線路に使用されています。
よって正しいです。
【4】
再閉路までの時間で次のように分類されています。
・1分程度のものを低速度再閉路方式といい、
主に配電系統に採用されています。
・1秒から15秒程度のものを中速度再閉路方式といいます
・1秒以下のものを高速度再閉路方式といいます
したがって正しいといえます。
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02
三相再閉路方式では、三相すべてを遮断し、再閉路する。
よって(3)が不適当です。
(1)
再閉路とは、事故電流の遮断後にアーク路に発生した
イオンが離散するまでの時間を経てから遮断器を自動的に投入して
送電を再開することです。
(2)
高速再閉路方式では、事故発生の後、1秒程度で再閉路を行う。
(4)
再閉路方式は、遮断器開放から再閉路までの無電圧時間により
高速度・中速度・低速度に区分される。
それぞれ高速度は1秒以内、中速度は1秒~20秒程度、
低速度は60秒程度である。
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03
送電線に雷によるフラッシュオーバで事故が起きると、事故電流を一旦遮断し、アーク路のイオン離散まで待ってから、遮断器を再投入します。これが、再閉路方式です。
送電線事故時の再閉路方式に関する問題です。
〇
冒頭の解説でも述べた通り、遮断器が開放されてから、設定時間の経過後に、自動的に再投入されます。
〇
事故発生から再閉路までの無電圧時間は、高速度再閉路方式では 1 秒 以内で、送電系統を自動復旧させます。高速で故障検出が確実に行えるパイロット継電方式が使われます。
×
三相再閉路は、事故がどのような形態でも、三相を遮断して、再閉路する方式です。
他には、単相再閉路、多相再閉路などの方式があり、事故の様子や送電容量によって、方式が選ばれます。
なお、故障相のみを遮断する方式は、単相再閉路方式です。
したがって、「故障相のみを遮断・再閉路する」は、誤りです。
〇
再閉路方式には、再閉路までの無電圧時間により方式が区分されます。
高速度再閉路方式は、無電圧時間は、1 秒以内です。
中速度再閉路方式は、無電圧時間は、1 秒 ~ 20 秒です。
低速度再閉路方式は、無電圧時間は、60 秒程度です。
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04
送電線事故時の再閉路方式に関する問題です。
再閉路とは、事故が発生して遮断器が動作したあと、
一定の時間経過後に再度自動投入されることをいいます。
〇 正しいです。
送電線の事故のほとんどは落雷であり、一定時間が経過してアークが消滅すれば、
自動で再投入しても問題ありません。
〇 正しいです。
選択肢のとおりです。
✕ 誤りです。
三相再閉路方式では、三相一括で再閉路を行います。
〇 正しいです。
高速度は1秒以内であり、超高圧送電線に適用されます。
中速度は1秒~20秒程度です。
低速度は60秒程度であり、配電系統で適用されます。
事故発生の停電時間を出来るだけ短くするため、
再閉路が行われます。
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