1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問31
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問題
1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問31 (訂正依頼・報告はこちら)
低圧幹線の短絡電流に関する記述として、不適当なものはどれか。
- 電源側の変圧器のインピーダンスが小さいほど、短絡電流は小さくなる。
- 電源側の変圧器から短絡点までのケーブルが長いほど、短絡電流は小さくなる。
- 電源側の変圧器から短絡点までのケーブルの断面積が大きいほど、短絡電流は大きくなる。
- 同一幹線に接続されている誘導電動機が発電機として作用し、短絡電流は瞬間的に大きくなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
インピーダンスとは、交流回路での抵抗の事で、
抵抗と電流の関係は、交流回路でも、オームの法則の関係が成り立ちます。
インピーダンス(抵抗)が大きいほど短絡電流は小さく
インピーダンス(抵抗)が小さいほど短絡電流は大きく
なりますので不適当です。
【2】
ケーブルの抵抗の大きさは、ケーブルの長さに比例し、断面積に反比例します。
式で表すと
R(抵抗)=ρ(抵抗率) ×l(長さ)/A(断面積)になります。
短絡点までのケーブルの長さが長いほど、抵抗が大きくなり、短絡電流は小さくなるので正しいです。
【3】
ケーブルの断面積が大きくなるほど、ケーブルの抵抗は小さくなり、短絡電流は大きくなるので正しいです。
【4】
モータコントリビューションと呼ばれ、誘導電動機から起電力が生まれ、短絡地点に電流を流し、短絡電流が増幅してしまうので、正しいです。
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02
変圧器のインピーダンスが小さいということは、オームの法則 I = E/R においてRが小さくなることを意味します。
つまり同じ電源電圧 E であれば、短絡電流 I が大きくなります。
他の、2・3・4 は正しく述べています。
2については、やはりオームの法則から、「ケーブル長が長くなる = ケーブルの抵抗が大きくなる」ことで短絡電流は小さくなります。
3についても、オームの法則から、「ケーブルの断面積が大きくなる = ケーブルの抵抗が小さくなる」ことで短絡電流が大きくなります。
4は、短絡時には電源電圧のほとんどすべてが短絡点に分圧されるため、他の負荷への電力供給は、ほぼ0になります。
そのため誘導電動機は停止していきますが、すでに持っている回転エネルギーを誘導電動機による起電力として消費しながら停止します。
このため短絡電流が瞬間的に大きくなります。
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03
従って、1.が誤りです。
インピーダンスとは、抵抗のことですので、電圧が一定の場合は抵抗が小さくなると電流は大きくなります。
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