1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問36

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問36 (訂正依頼・報告はこちら)

無停電電源装置(UPS)に関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
 それに伴い、当設問の問題文中の文言を変更しました。
  • インバータは、直流電力を交流電力に変換する半導体電力変換装置である。
  • 常時商用給電方式は、常用電源の電圧又は周波数が許容範囲から外れた場合、蓄電池運転状態となりインバータで負荷電力の連続性を維持するものである。
  • 保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。
  • 並列冗長UPSは、複数のUPSユニットで並列運転を行い、1台以上のUPSユニットが故障したとき、残りのUPSユニットで全負荷を負うことができるシステムである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解(不適当なもの)は【保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。】です。

選択肢1. インバータは、直流電力を交流電力に変換する半導体電力変換装置である。

直流→交流に変換を行う回路をインバータ回路といい、

交流→直流に変換する回路をコンバータ回路といいます。

これらの回路や機器を総称して、直流⇔交流に変換を行う装置を

インバータ(装置)とよんでいます。

よって記述文は正しいです。

選択肢2. 常時商用給電方式は、常用電源の電圧又は周波数が許容範囲から外れた場合、蓄電池運転状態となりインバータで負荷電力の連続性を維持するものである。

常時商用給電方式は、商用電源が正常な場合は、そのまま機器へ送ります。

停電時には、バッテリー電力をインバータにより、

交流電源に変換し機器へ送る方式で、

正しいといえます。

選択肢3. 保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。

保守バイパスとは、保守点検時や故障時に、

バイパス回路から給電をもらう経路の事です。

記述の内容では、不適当です。

選択肢4. 並列冗長UPSは、複数のUPSユニットで並列運転を行い、1台以上のUPSユニットが故障したとき、残りのUPSユニットで全負荷を負うことができるシステムである。

並列冗長UPSは記述の通り、複数のUPSで並列運転を行い、1台が故障しても安定した交流出力を確保するもので、適当です。

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02

正解(不適当なもの)は、「保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。」 です。

保守バイパスとは、UPSのメンテナンス時を無停電で行なうための回路のことです。

保守を行なう場合の意図的な停止を含め、UPSが停止した際に自動的にバイパス電源に切り替えることにより、供給先へ電源を途切れることなく供給するための回路です。

他の選択肢は正しく述べています。

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03

不適当なものは「保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。」です。

選択肢3. 保守バイパスは、システムのUPSユニット又はUPSユニットのグループを追加することによって、負荷電力の連続性を向上させた電力経路である。

保守バイパスとは、点検や修理のときに給電する回路のことを言います。

システムのUPSユニットやUPSユニットのグループを追加する項目はバイパスと関係ないので、誤りになります。

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