1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午前 ロ 問37

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午前 ロ 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

建築物等の雷保護システムに関する記述として、「日本産業規格(JIS)」上、不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
 それに伴い、当設問の問題文中の文言を変更しました。
  • 外部雷保護システムは、受雷部システム、引下げ導線システム及び接地システムから成り立っている。
  • 内部雷保護システムは、被保護物内において、雷の電磁的影響を低減させるため外部雷保護システムに追加するすべての措置で、等電位ボンディング及び安全離隔距離の確保を含む。
  • 保護レベルⅠは、保護レベルⅣと比べて、雷の影響から被保護物を保護する確率が低い。
  • 等電位ボンディングは、雷保護システム、金属構造体、金属製工作物、系統外導電性部分並びに被保護物内の電力及び通信用設備をボンディング用導体又はサージ保護装置で接続することで等電位化を行うものである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【3】です。

保護レベルはⅠからⅣの4段階に分別されており、
保護効率(保護できる確率)はⅠが一番高く、
Ⅱ、Ⅲ、Ⅳと続くように定められていますので
不適当です。

【1】
外部雷保護システムは
 ・受電部システム
  →受電部の配置や受電部の構成要素からなる
 ・引下げ導体システム
  →直接法や構造体利用法がある
 ・接地極システム
  →A型接地極
  (水平接地極・垂直接地極・板状接地極
   閉ループを形成しない基礎接地極)
  →B型接地極
  (環状接地極・メッシュ接地極
   閉ループを形成する基礎接地極)
から成り立っていて適当です。

【2】
内部雷保護システムでは、
感電や火災の発生を防止する為に、配線ルートを検討し、安全隔離距離の確保をとり、
外部雷保護システムとそれ以外の金属とのボンディングを行いますので、適当です。

【4】
等電位ボンディングを行わないと、電位差により、
感電や建物内の機器の損壊の恐れがある為に、
等電位化します。よって適当といえます。

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02

正解は、3 です。

JISでは、雷保護システムの保護レベルを「被保護物を保護する確率を表す」としています。

レベルはⅠ~Ⅳの4種類があり、Ⅰの保護確率が最も高くなっています。

保護レベルと保護確率は以下の通りです。
Ⅰ:98%  Ⅱ:95%  Ⅲ:90%  Ⅳ:80%

他の、1・2・4 は正しく述べています。

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03

JISでは、保護レベルの定義を「雷保護システムを効率に応じて分類する用語」としています。
保護レベルは、Ⅰが最も保護効率が高く、Ⅳの保護効率が最も低いので、3.が誤りになります。

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