1級電気工事施工管理技士の過去問
令和元年度(2019年)
午後 イ 問59

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問題

1級 電気工事施工管理技術検定試験 令和元年度(2019年) 午後 イ 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

汽力発電のタービン発電機の総合試運転調整に関する記述として、不適当なものはどれか。
  • 発電機の無負荷運転を行い検相を実施した後、送電系統に接続して各種の調整を行った。
  • 調速機(ガバナ)の調整は、全負荷投入時の回転数や電圧の変化を計測することで行った。
  • 負荷試運転において、運転状態を監視し、電圧、電流、出力等の測定や、発電機の温度状態の確認を行った。
  • 負荷試運転を一定期間続けた後、いったん停止してタービン発電機の軸受メタルそのほかの点検を行った。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は【2】です。

調速機(ガバナ)の役割は、負荷の変動にかかわらず、
発電機の回転数(周波数)を一定に保つ事です。
全負荷投入時も無負荷時も一定になるように調整を行います。

【1】
負荷をかけない状態で良好な運転ができる事を確認後、
系統に連係し各種の調整を行います。

【3】
運転状態の、各種測定を行い異常が無い事を確認します。

【4】
大きな事故に繋がる恐れがありますので、軸受点検を行い、
振動音、その他異常が無い事を確認します。

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02

調速機(ガバナ)は全負荷投入時に関わらず常に一定になります。
変化を計測するのではなく一定になるように調整を行います。

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03

汽力発電のタービン発電機の総合試運転調整に関する問題です。

選択肢1. 発電機の無負荷運転を行い検相を実施した後、送電系統に接続して各種の調整を行った。

試運転調整では、初めに無負荷で相順確認し、その後導電系統に負荷を接続して調整を行います。

選択肢2. 調速機(ガバナ)の調整は、全負荷投入時の回転数や電圧の変化を計測することで行った。

×

調速機は、タービンからの蒸気入力に対して回転を制御して、一定に保つように回転数・周波数・電圧を調整します。負荷は初めは10%、20%と増やし最終的には全負荷を投入し、各段階での調速機制御により、回転数・周波数・電圧を調整して一定となるようガバナを調整します。

「回転数や電圧の変化を計測する」は誤りです。

選択肢3. 負荷試運転において、運転状態を監視し、電圧、電流、出力等の測定や、発電機の温度状態の確認を行った。

負荷試運転では、運転状態の監視、電圧・電流・出力等の測定、発電機の温度状態を測定し、仕様どおりかの確認を行います。

選択肢4. 負荷試運転を一定期間続けた後、いったん停止してタービン発電機の軸受メタルそのほかの点検を行った。

負荷試験運転は、一定期間継続して行い、その後停止します。停止後の、発電機の軸受メタルなど、検査すべき項目の異常の有無を検査・点検し、健全性を確認します。

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